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COSMO STAGE最終日5組目のアクトとして、plentyが登場。手を上げて歓声に応えながら現れたメンバーは、明滅するフラッシュライトとともにオープニングナンバー“枠”を高い熱量でプレイ。瑞々しい江沼郁弥(Vo・G)のハイトーンヴォイスと共振するように、フロアにはいくつもの腕が突き上がり、「こんばんは! 新曲をやります……」と江沼が告げて“先生のススメ”なるニューソングを披露。直情的なグルーヴがみるみるフロアを揺らしたのち、しばしのブレイクを句読点として、バンドは丁寧な筆致でスローナンバー“あいという”を奏で始める。オーディエンスはその叙情的な旋律を抱きとめるように、じっくりと耽溺――気持ちを鷲掴みにするドラマ性と演奏力が圧巻だ。

そして、続く“これから”では江沼のヴォーカルはもちろん、徐々に躍動感とヴォルテージを増す新田紀彰(B)と中畑大樹(サポートDr/VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)によるリズムワークが素晴らしく、フィジカルな訴求力でフロアをエモーショナルに揺さぶっていった。「最後です、さようなら! よいお年を――」(江沼)と手短かに告げて、ラストは6分に及ぶ大曲“蒼き日々”。江沼のヴォーカルは次第に声量と切実さを増していき、終盤に向かうにつれ、それはほとんど絶叫に近い切迫感でもって観る者を圧倒するのだった。破格の才気とスケール感を見せつける、掛け値なしの快演だった。(奥村明裕)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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