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軽快なヒップホップのSEに乗って登場、いきなりヘヴィな轟音を叩きつけてCOSMO STAGEをオイ・コールで満たしてしまったのは、こいつら。10月2日にメジャー・デビューした神戸発の暴れ猿=KNOCK OUT MONKEYだ! 「遊ぼうぜ、幕張ー!」というw-shun(Vo・G)のアジテートから最初に撃ち放たれたのは“JET”。COSMO STAGEをビリビリと震わせる激烈なビートが轟く中、まさしくジェット機のような、メタリックで飛翔感に満ちたギター・フレーズが上昇気流を描いていく。それを受けて、フロアのあちこちで突き上がるガッツポース。“HOPE”では一丸のハイ・ジャンプとシンガロングが発生し、オーディエンスひとりひとりの衝動を底から蹴り上げてしまうような、凄まじい熱狂空間が生み出されていった。

「僕らを知らない人もいると思うので、みんなと音楽を共有してひとつになりたいと思います!」という挨拶からの“実りある日々”では、レゲエ調のミドル・チューンでピースフルな空間を演出。一方で攻撃性の限りを尽くして鳴らされた“Scream & Shout”では、《この今持ってる全てを 今感じてる全てを 振り乱しながらも叫べ》とw-shunが咆哮してみせる。さらに「ずっと出たかった場所に、やっと出れました。今年最後に大きな目標を叶えられたので、大好きな音楽をみんなと一緒に共有して、来年につなげていきたいと思います。嬉しいことも哀しいことも沢山あるけど、そういう言葉にできない何かを音楽というツールを使って共有し合えたらいいじゃない。感情はライヴハウスで吐き出すものですよ! なので好き勝手に楽しんで帰ってください」という熱いメッセージからの“Paint it Out!!!!”では、「ウォーオオオー」のシンガロングとともに眩いばかりの高揚感で満たして絶頂の彼方へ。「年の瀬に祭りがやれる曲をやります」とラストに放たれた“Climber”では、dEnkA(G)が風格たっぷりにギターソロを奏で、亜太(B)が激しくダンスし、ナオミチ(Dr)がダイナミックなビートを叩く中、w-shunが「ヘイ! ヘイ! 遊ぼうぜ!」とアジテートして盛大なクラップとハイジャンプを導いて、圧巻のクライマックスを迎えた。MCでも語られた通り、「今」を全力で楽しむための手段として、ひたすら熱く、ラウドに、エモーショナルに炸裂したKNOCK OUT MONKEYのロック。その圧倒的な牽引力に胸を熱くさせられた、気迫あふれるアクトだった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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