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暗転したステージに、ひとり現れたスガ シカオ。「エヴリバディー、Say Yeah!」とハイテンションなコール&レスポンスを展開すると、強烈なスクラッチがCOSMO STAGEを切り裂く。さらにクリアなエレクトロサウンドが鳴り響き、12月4日にiTunes限定で配信リリースされた新曲“赤い実 Remix”へ! 照明がつくとスガはステージ後方のDJブースに立っていて、ヘッドホンを片手にアタックの強いビートとシャープな歌声を届けていく――と、いつもの激熱ファンクモードではなく、今年はクラブモードでクールに幕開け。しかし、曲の終盤でギター+ベース+ドラム+キーボードから成る4人のバックバンドが入場し、“19才”のイントロへと繋げると、ステージ前方へ進み出たスガの「ヘイ、行くぜ!」の声を合図に、強力なファンクサウンドが炸裂! フロアでは豪快なハイジャンプが沸き起こり、PCに向かった筆者ですら身体のうずきを抑えられないほど最高にダンサブルな空間が、あっという間に生み出されていってしまった。さらに四つ打ちのビートから晴れやかなメロディへと流れる“奇跡”をノンストップで畳み掛け、COSMO STAGEに集まったオーディエンスの快楽と欲望の扉をガシガシと抉じ開けていくスガ・バンド。クライマックスへ向けてどんどん熱を帯びていくサウンドの勢いは、まったく留まる事を知らないようだ。

「みんな、今年はいい年だった? 俺はダメだった方なんだけど。今年の正月早々、おみくじが『凶』だったんだよね。だから2014年の最初の目標は、『吉』のおみくじを引くこと。そしたら全てがうまく行くような気がしています」と今年を振り返るスガ。さらに「今日は短い時間だけど、もうちょっとみんなで踊るかー。今年最後のファンクミュージック、やるぜ!」と続けて放ったのは、スガの「キエーッ!」というけたたましい雄叫びから、ねっとり極彩色のグルーヴが練り上げられる“91時91分”。半音ずつヤバい階段を上っていくようなアウトロからダイナミックなセッションへ繋げると、そのままラスト“Progress”へ。これまでの狂騒感を洗い流すように、柔らかで清涼感溢れる歌声をエモーショナルに届け、2014年もポジティヴに前を向いていく意思を示してステージを終えた。クラブ要素を効果的に取り入れ、ノンストップに曲を畳み掛けていく展開で至上のダンス天国を出現させたスガ シカオ。その挑戦的な姿勢に、彼の「今」のアグレッシヴなモードが見て取れた、最高のステージだった。(齋藤美穂)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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