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初日MOON STAGEのトリを飾るのは、Galileo Galilei。10月9日にメジャー3枚目のフルアルバム『ALARMS』をリリースし、その全国ツアーを12月21日に終えたタイミングでのステージである。先述したツアーでは、これまでの尾崎雄貴/佐孝仁司/尾崎和樹の3人によるバンド・スタイルから一転、サポート・メンバーにを迎えた5人編成で、よりエレクトリカルで奥行きのあるサウンドを届けてくれた彼ら。この日もDAIKI(ギター兼シンセサイザー)/Chima(シンセサイザー兼コーラス)を加えた5人編成でステージに立つと、冒頭の“夏空”から、天井を突き破らんばかりにダイナミックな音像を広げていく。入り組んだ思いを抱えながらサウンド上をグライドする尾崎雄貴のヴォーカルも、グッと力強くエモーショナルになっている印象。そのまま“パイロットガール”“Jonathan”と最新アルバムのナンバーを連打して、バンド・サウンドの躍動感とエレクトロ・ミュージックの鮮烈な輝きに満ちた、ガリレオ・サウンドの最新型を堂々と見せつけてくれた。

“老人と海”で温かなハンドクラップを沸き起こした後は、「今年はこのステージのトリを務めることができて、すごく嬉しいと同時にテンションが上がっています」と言葉少なに告げる雄貴。その思いを音へと注ぎ込むように、“サークルゲーム”では透明なアルペジオが情感たっぷりに鳴り響く。さらに“フラニーの沼で”を青いライトの下でパワフルに解き放ったところで、「僕たちの音楽に対する思いを最後に歌って終わりたいと思います」と“星を落とす”へ。雄貴の熱を帯びた歌声と、歪んだギターと電子音が浮遊するサウンドでMOON STAGEを流星の彼方へと連れ去って、ドラマティックなラストを迎えたのだった。

アンコールでは、2月1日に渋谷公会堂で行われる初のホールワンマンの告知から、「僕ら北海道の稚内という辺境の地の出身なので、渋谷公会堂と聞いてもあまり実感なくて。このステージも夢みたいに思える時があるんですけど、こういう夢のような舞台に立つことができてすごく幸せです」と雄貴。そして大ラスの“Birthday”では、シンガロングを導き出して大団円。初日のMOON STAGEを締めくくるにふさわしい、真摯な思いに溢れた感動のステージだった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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