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美しくドリーミーなオープニングSEの中に喝采が沸き上がると、パワフル&アクロバティックなトリオの呼吸を迷いなく描き出してゆくUNISON SQUARE GARDENのパフォーマンスがスタートだ。まずは、現実の美しさもややこしさも見据えた斎藤宏介(Vo・G)の歌詞が爆音に弾ける“23:25”が繰り出され、11月6日にリリースされたシングル曲“桜のあと (all quartets lead to the?)”で今この時を抱きしめんとする思いを振り撒いては、オーディエンスの歌声を導いてゆく。田淵智也(B)は足を蹴り上げて飛び回っているというのに、まったくブレることのないこの3人のコンビネーションはどうだ。“ため息 shooting the MOON”では、荒ぶる率直なエモーションを鈴木貴雄(Dr)の変幻自在なドラム・プレイが支え、かと思えば「レディース&ジェントルメン! “ライドオンタイム”!!」とGALAXY STAGEをダンスの恍惚感で包み込んでくれたりもする。

誰しも決して単純明快ではない、そんな心模様を疾走感の中で描き出しながら、しかしその思いは確かに共有されているのだということを、留まることなく溢れ出すオーディエンスの歌声が証明している。“オリオンをなぞる”から、威勢の良いカウントで傾れ込む“場違いハミングバード”と、終盤まではMCらしいMCもなく、次々に楽曲が繰り出されていった。最も重要な交感は、ユニゾンの歌の中にすべて詰め込まれていると言って良いだろう。「あれ? さっきの曲でライヴ終わりですよ?……終わりなんですけど、時間があるので、僕ら来年に向けて練習します!」と斎藤。2014年2月5日にリリース予定のニュー・シングル『harmonized finale』のタイトル曲を、「ちょっと早いお年玉ですけど、練習します!」と最後に披露してくれた。どこが練習なんだ、というぐらいの、ドラマティックで熱の込められたパフォーマンスである。高度なアート・フォームとキャッチーな魅力をまとめて抱きしめたまま、2014年もユニゾンは走り続けるだろう。そう確信させるステージであった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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