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サウンド・チェックの段階から「おーい、まだまだ入れるぞコラァ!」と入口に向かってしきりに呼びかけていたのは、「RO69JACK 2011」で入賞して以後、ライヴハウスでの支持を確実に高めている兵庫県・西宮発の5人組=キュウソネコカミ。そして、初っ端の“ウィーアーインディーズバンド!!”から猛ダッシュをかける。鮮烈なシンセ音と弾丸ビート、そしてインディーズバンドで何が悪い!と言わんばかりの「ウィーアーインディーズバンド!!」の絶叫を力一杯ブチかまし、フロアを熱狂の只中に落とし込んでいく。そのまま電光石火の勢いで“良いDJ”を終えると、スマホ中毒者の現状をアイロニックに歌った“ファントムバイブレーション”へ。ピコピコと鳴り響くキッチュな電子音が大音量のハンドクラップを導き出した頃には、先ほど入口にしきりに呼びかけていたことが嘘のような超満員のオーディエンスが、MOON STAGEを埋め尽くしていたのであった。

ヘヴィでダークな轟音から爽快なエレクトロ・サウンドへと移行する長編ナンバー“DQNなりたい、40代で死にたい”では、中盤のブレイク・パートで「ヤンキー、こわい!」の一糸乱れぬコールが勃発。これに気を良くしたのか(?)、ヤマサキ セイヤ(Vo・G)は「外におるヤツー、お前らもヤンキーコールしてみよー!」と場外に呼びかけて、MOON STAGEの外に溢れたオーディエンスとの息の合ったコール&レスポンスを慣行してみせる。さらに“困った”では、「社会のしがらみ」をずらずらと書き連ねた段ボールを床に置き、そこに飛び込んで潰すという定番のパフォーマンスも披露。「こんなに沢山年末に集まったサブカル女子とサブカル男子に捧ぐ!」と突入した“サブカル女子”で凄まじい狂騒感を生み出すと、最後は『風の谷のナウシカ』の「♪らん、らんらららんらんらん」(曲名は“遠い日々”)のSEに乗せて人間やぐらを組んで退場し、フロアを大爆笑の渦に巻き込んだ。まさにキュウソネコカミらしい、最後までこのバンドのキャラクターを出し切ったステージだった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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