全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

SOUND OF FOREST 15:45

シンプルで洒脱で無敵、ロック・バンドの絶対基準

今日のサンフジンズは、いつもの白衣に加えてグッズの注射器サンバイザーとサッサンバイザーをかぶって登場。カイ・ギョーイ(奥田民生)がギター、ジューイ・ラモーン(岸田繁/くるり)がベースでおなじみ“さっさっサンフジンズ”で軽快にスタート。曲後半でカイ・ギョーイがソロを響かせてからインスト“サーフジーンズ”になだれこみ、そして『スリーシンフサンズ』を出したあとに作った“過注射”へ。ブギーなギターリフとキー高めのカイ・ギョーイの歌がでっかく響き、サビではジューイ・ラモーンもボーカルに加わる。

この曲終わりでフロントのふたり、ギターとベースを持ち替える。「暑い! 帽子、上がある方がいいよ!」(カイ・ギョーイ)とせっかく作ったサンバイザーに文句言ったりしつつ、ジューイ・ラモーンのギターがシャープにキマり、ケン・シューイ改めシシド・ヒフカ(伊藤大地)のスネアがばしばしキマり、3人の口笛がきれいにキマる“そのかわり”へ。
岸田メロディ……じゃない、ジューイ・ラモーンメロディがただただすばらしい“パン屋さん”をじっくりと聴かせてくれたあとは、カイ・ギョーイとジューイ・ラモーン、ふたりのソングライターの特徴が美しく合体した“ふりまいて”。ぶっきらぼうで淡々としていて、そこはかとなくメロウなサビでのふたりのハモリ、もう「いい!」のひとことしか出ない、聴いていると。

再度ギター&ベースをスイッチ、“ハリがないと”で1本のマイクに寄り添ってハモったりしながら一部参加者に恒例のカンチョーダンスを踊らせてから、「それではみなさん、マタニティ!」と、ずっしりヘヴィーな“富士夫人”で終了。すばらしかった、つくづく。こういうのをロック・バンドというんだと思う。(兵庫慎司) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。