全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

SOUND OF FOREST 15:45

森にしっとりと響き渡る、癒しの歌声!

夕方が近づいてきたけれど暑さは和らぐことなく、SOUND OF FOREST後方のスプリンクラーは全力で水を撒き続けている中、ステージには上品なムードのロングドレスで手嶌葵が登場。美しいギターの音色に誘われるように始まった1曲目の“Calling You”から、ゆったりと静かに、だけども繊細な声にしっかりと想いを託し、自身の音楽世界を森いっぱいに描いてみせる。

「皆さん、こんにちは。ROCK IN JAPAN 、2回目です!」と、ご挨拶。「少しでも皆さんに涼しいと思ってもらえるように頑張ります! それでは続いて参ります」と2曲目は映画『コクリコ坂から』のテーマソングでもある“さよならの夏 ~コクリコ坂から~”を。鍵盤やギターと声の対話、のように奏でられるこの曲は、そのまま彼女と客席との対話のように密な時間を生み出していく。歌い終わり、「5年ぶりにROCK IN JAPAN に出させてもらって、とても嬉しいです。音楽も声も静かなんですが、心の中はロックです!」と言って照れたように笑ったのがキュートだった。
終盤ではドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の主題歌としても話題となった“明日への手紙”を。心を込めて届けられた祈りのようなその歌は、今日はこの夏の1日のドラマを彩るように、晴れた空の下いっぱいに広がった。曲が終わると、じっと聴き入っていたオーディエンスから大きな拍手が沸き起こる。そしてラストは自身のデビューのきっかけとなった大切な1曲 “The Rose”を。デビュー10周年を迎えた彼女が、より強い想いでこの歌を愛していることがひしひしと伝わってくるような、心に響くひと時だった。(上野三樹)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。