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ひんやりとした空気に包まれたPARK STAGEに現れた、江沼 郁弥(Vo/G)、新田 紀彰(B)、そして8月4日に正式加入が発表された中村 一太(D) の3人。それぞれ楽器を手にし、互いの顔を見合わせながら呼吸を合わせると、一太のカウントと共に新曲“手紙”を奏で始める。江沼の芯のある歌声が伸びやかに空間を突き抜けていく。続く“待ち合わせの途中”を演奏しだしたとほぼ同時に《見上げれば眩しい 色褪せた蒼い空》という歌詞の通り、青空が顔を覗いた瞬間が印象的だった。

「こんにちは、plentyです。新メンバーが入りました。ドラムの中村 一太です」と江沼が嬉しそうに一太を紹介すると、「このメンバーでは初ですね、フェスは」と新田も語る。すると江沼が突然片腕を上げる。それに合わせて観客もぱらぱらと拳を上げるが、その光景のぎこちなさに思わずほころんだ。お互いの距離感を計りながらもマイペースで、そして優しく温かい。そんな彼らのライヴアクトが持つ雰囲気は、新体制になっても健在だ。

そこからは“その叙情に”、そして“枠”が続く。一太が叩く優しくも熱がこもったドラミングと、新田が弾くしなやかなベースが重なり、PARK STAGEに気持ち良く響き渡る。そして、サビでのファルセットが心地良い“イキルサイノウ”を高らかに歌いあげた江沼は「それでは最後になりました、plentyでした!さよなら!」と言い残し、“蒼き日々”で今日のステージを締めくくる。この3人だからこそ生まれるグルーヴとフィーリングを堪能した、なんとも貴重なアクトであった。(峯岸利恵)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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