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SOUND OF FORESTに、今年2月に活動再開を発表し、今回ROCK IN JAPAN FESTIVAL初出演となるthe brilliant greenが登場。会場には、早い時間から川瀬智子(Vo)の歌声を聴こうと多くの観客が集まっていた。そして“Stand by me”のイントロをSE代わりにしてステージに川瀬が登場すると、会場からは歓声と拍手が沸き起こった。人で敷き詰められた会場を前に、川瀬が「ハーイ」と照れくさそうに挨拶をする。そして控えめなその声とは裏腹に、真っ直ぐで透明な歌声が会場いっぱいに響き渡ると、集まった人は全神経を耳に集中させて静かに聴き入っていた。

「the brilliant greenです、今日は宜しくお願いします」と川瀬が丁寧に挨拶すると、名曲“そのスピードで”を披露する。曲中にも関わらず、ステージに強く射す日差しに「あれ(西日)が超やばいですね、あれを何とかしてください」と突っ込んだりと、マイペースなステージングで会場の雰囲気を川瀬色に染めていった。先月セルフカバーベストアルバム『THE SWINGIN’ SIXTIES』をリリースしたばかりのthe brilliant green。今日のセットリストも全てその中から披露され、“長いため息のように”、“冷たい花”など、誰もが一度は聴いたことがある名曲ばかりという豪華な復活祭となった。当時の想い出を頭に浮かべながら川瀬の歌声を聴いていると、その声の透明感に全て見透かされている気持ちになる。そんなノスタルジックな雰囲気のなか、“Hello Another Way-それぞれの場所-”が暖かく響く。途中歌詞が飛んでしまい歌えなくなった川瀬を助けるかのように、自然と会場に起こったシンガロングの優しさが美しかった。
そして「ちょうどあの人(西日)も隠れてきたなと思ったら、次で最後です」と歌われたのは、往年の大名曲“There will be love there〜愛のある場所〜”。愛は、この時間のこの場所にあった。この上なく幸せで、愛に溢れたアクトだった。 (峯岸利恵)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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