レポート一覧
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



この日何度目かの雨粒が降り始めたが、ここLAKE STAGEはまだまだ熱い! バンド・メンバー=masaru teramae(G)/jun imai(Key)/TABOKUN(B)/Yu "masshoi" Yamauchi(Dr)/Little Glee Monster(コーラス隊)がスタンバイしたところに、「ROCK IN JAPAN、いくぞ!」のシャウトとともにしょこたんこと中川翔子(Vo)が勢いよくオン・ステージ、“9lives”のアグレッシヴなバンド・アンサンブルとドラマチックなメロディによりいっそうエモーショナルな熱量を注ぎ込んで、LAKE STAGEをびりびりと震わせる。続く“空色デイズ”に高らかに沸き上がる歓声を「おらぁ、どうしたぁ!」とさらに熱狂の極致へと導きながら、麗しの歌声と激しいシャウトを響かせていく。「中川翔子、参上です! 去年のステージよりもおっきいLAKE STAGEでメガ進化したぜ! お前ら、燃えてんのか! そして、大きな会場でやる時は必ずやってくるこの呪い……雨キター!」と叫びつつ、「ギザ!」「ギガント!」「マミタス!」のコール&レスポンスから「男子!」「女子!」「リア充!」「ぼっち!」とオーディエンスと交わす熱いコミュニケーションを「オタク!」「猫好き!」「平成生まれ!」「昭和生まれ!」「ドS!」「ドM!」「変態!」「貪欲な人!」と続けて、会場の温度をぐいぐい上げてみせる。「宇宙の138億年の歴史の中でも、今日という日は1日だけ! 生きた証を残そうじゃないか! この、セミの抜け殻のようにな!」と頭につけたセミの抜け殻をアビールするしょこたんにうおおおっ!と大歓声が沸き上がる頃には、LAKE STAGEはすっかりしょこたん時空に呑み込まれている。

9月24日にアニソン・カバーを収録したミニアルバム『「TOKYO SHOKO☆LAND 2014 ~RPG的 未知の記憶~」 しょこたん☆かばー番外編』をリリースすることを告げて、さらにがっつりと観客の情熱を沸き立たせたところで、“ペガサス幻想”(『聖闘士星矢』)、“檄!帝国華撃団”(『サクラ大戦』)、“ウィーアー!”(『ONE PIECE』)、“ジョジョ~その血の運命(さだめ)~”(『ジョジョの奇妙な冒険』)とアニソン名曲メドレーを披露していく。そして、息つく間もなく“涙の種、笑顔の花”から再びしょこたんアンセム連射! 今この場所を壮大な叙事詩の世界か魂の戦場へと塗り替えていくかのような伸びやかな絶唱に、オーディエンスの拳が高く突き上がり、“続 混沌”“続く世界”と曲が進むごとにその狂騒感は刻一刻と増す一方だ。「高まってんのか! まだまだ暴れ足りないんじゃないのか! もっと来いよ!」と煽りまくったところで、「お前ら、血祭りの時間だ!」と流れ込んだラスト・ナンバーは“TYRANT too young”! スラッシュ・メタルのビートが轟く中、LAKE STAGE一面にタオルがぶん回り、渾身の歌声とともに放射する「どうした変態ども! もっと気持ちよくさせてみろ!」のシャウトが観る者すべての衝動をダイレクトに貫く。圧巻のステージだった。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 フェス公式アプリ配信中!
ROCK IN JAPAN FESTIVAL HISTORY

よく読まれている
邦楽トピックス

もっと見る