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「客頼み」という言葉を、この日だけで山口隆は何度叫んだことだろう。正確に数えてないが、優に100回は超えているだろう。演奏前、曲中、演奏後、もう最初から最後まで。でもそれが山口という男であり、サンボマスターというバンドなのだ。ここにいる観客を心から信頼しているし、愛している。だから、アホみたいに連呼する。アホみたいに信用しているから。心の底から頼りにしているのだ、あなたを。そのバンドとLAKE STAGEに集まった観客とが作り上げた絆みたいな大フィーバーっぷりは圧巻の一語に尽きた。
「ひたちなか準備はいいかい? お前らやる気あるのか? やる前からこんなに来ちゃいけないんだよ、ありがとうございます。客頼みで行ってみましょうかー!」と山口が開口一番に言い、“世界をかえさせておくれよ”でサンボマスターのライヴは火蓋を切った。演奏中も観客はすり鉢状のLAKE STAGEにどんどん吸い寄せられるように集まり、1曲目からクライマックスのような熱狂ぶりだ。「サンボマスターとミラクルを起こせる人?」と山口が問いかけ、次は“ミラクルをキミとおこしたいんです”を披露。すると、LAKE STAGEは阿波踊り大会みたいな様相を呈し、 観客は満面の笑顔でノッている。そして、ここで新曲“愛してる愛して欲しい”をやってくれた。熱い気持ちを内包したメロディアスな曲調で、うっとり聴き入ってしまった。それからお待たせしました、彼らの代表曲“そのぬくもりに用がある”をプレイする。「踊れ踊れ踊れ〜♪」と山口は曲中に呪文のごとく唱え、サビでは観客を巻き込んで大合唱、ブルージーなギター・ソロも心に沁みた。その後も熱い抱擁を交わすように観客と心の距離を縮め、「分かち合えた、ひたちなか、ありがとう!」と山口は感謝の言葉の述べ、熱血濃厚ライヴを温かく締め括った。(荒金良介)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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