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2日目LAKE STAGEトリ前にはTHE BACK HORNが登場! 「イェーイ! ROCK IN JAPAN!」と力の限りに絶叫する山田将司 (Vo)の言葉に続けて、自身10作目となる最新アルバム『暁のファンファーレ』の“幻日”炸裂! 激情の化身の如き爆演で、夕暮れ迫るLAKE STAGEを赤黒く渦巻くロック絵巻の真っ只中へと叩き込んでみせる。さらに、エモーショナルな“声”でがっつりLAKE STAGEを揺らし、爆発的なエネルギーを生み出していく。ロックの狂騒で祝祭空間を描く、THE BACK HORNならではの名場面だ。今年で9回目のROCK IN JAPAN出演となる彼らだが、己の核心を『暁のファンファーレ』に結晶させた4人の「今」のアンサンブルは、かつてないほどのスケール感と強靭さをもってこの場所に鳴り渡っている。続く“コワレモノ”での、ヒップホップよろしく速射砲の如く言葉を撃ち放つ山田の側でコミカルなダンスを決める菅波栄純 (Gu)&モニタースピーカーに立ち上がりながらべースを高々と掲げてアピールする岡峰光舟 (Ba)、という場面からも、彼ら自身もこのステージを全身で謳歌していることがリアルに伝わってくる。

「THE BACK HORNです! まだまだ体力ありますね!」と、熱気あふれる会場を見渡して語りかける松田晋二 (Dr)。「今年15回目のROCK IN JAPAN。THE BACK HORNは結成16年ということで、一個先輩ってことでやらしてもらってますけども(笑)。今年もこうして出さしてもらっていることを嬉しく思います! こういうフェスって、音楽の宝箱だと思うんですよ。見つけるのも探すのも君ら次第。そこで見つけた音楽を、みんなの生活に役立ててもらいたいと思います!」という言葉に、高らかな拍手喝采が湧き起こる。そこから、山田が赤のテレキャスを構え、さらに『暁のファンファーレ』からもう1曲“シンメトリー”へ突入! THE BACK HORNにとって新機軸となる、魂の聖歌とでも呼ぶべき晴れやかなメロディが、鮮烈なコーラス・ワークと相俟って、満場のクラップを巻き起こしていく。

“美しい名前”から「もっといこうぜ! ROCK IN JAPAN!」という山田のコールとともにキラー・アンセム“コバルトブルー”へと雪崩れ込んで、ぐいぐいと会場の温度を高めていく。さらに前作アルバム『リヴスコール』から“シンフォニア”の切迫感に満ちた菅波のコードワークと岡峰&松田のタイトなビートがデッドヒートを繰り広げるように爆走し、LAKE STAGEはいよいよリミッターが外れた熱狂空間に! 「また会おうぜ!」という山田のコールとともに轟かせた最後のナンバーは、再び『暁のファンファーレ』からの“ビリーバーズ”。4人一丸となって放射するロックのカタマリが、ひたちなかの空を紅蓮のロックで染め上げていった。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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