メニュー
COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



続いても、2009年にRO69JACKで優勝した経歴を持つ溝渕 文の登場。COUNTDOWN JAPANもすっかり常連だ。リハ中に、「よろしくお願いしまーす!」と言いながら、人懐っこく笑顔で大きく手を振る溝渕。和むなあ。本番も、「こんばんはー、大晦日っ!」と叫んでから“Spiral Days”へ……ん、MCの雰囲気とは全然違う! 全身を使って、凄味のある歌声を響かせるのだ。歌い終えた後の「最後まで楽しんでいただけるように、精一杯歌いますので!」という言葉も、信憑性を持って響いてきた。続く“青夜”では、ヘヴィなサウンドと感情に満ちた歌声が、COSMO STAGEを飲み込んでいく。“501号室”は、しっとりはじまったかと思いきや、サビで爆発! ポップシンガーのような親しみやすさがあるけれど、確かにロックシンガーの情念を持っていることがよくわかる。ここで、オーディエンスを見て「わあ、凄い!」と無邪気な声をあげる溝渕。さらに、リリースされたばかりの2ndアルバム『ボトルメール』に込めた思いを紹介する。その中にも収録されている“ハナミチ”を、ギターを弾き歌う。一気に柔らかくなる空気。そして、ギターを置くと“マリー”を丁寧に歌い上げていく。こういったシンプルな楽曲では、彼女の武器である声量が映える。最後は、「私は1月30日に渋谷のDESEOで無料招待のライヴをやります。少しでも興味を持って下さった方がいたら、遊びに来て下さい」と告知し、ギターを抱えて“坂本橋”へ。しょっぱなから伸びやかな歌声を響かせ、感情たっぷりに台詞を叫ぶ。歌の力を思い切り証明したパフォーマンスだった。(高橋美穂)