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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



デビューから15年以上のキャリアを誇りながら、独自のスタンスで歌姫として活躍の場を拡大し続けるBONNIE PINKが、COUNTDOWN JAPANに初出場となる。バンドが鳴り響かせる力強いイントロの中でステージ中央に歩を進め、両腕を広げながら、まずは2012年にテレビドラマの主題歌に起用された“冷たい雨”を歌い上げる。ゆったりとハンド・クラップを誘い、力むでもないのにGALAXY STAGEの隅々にまでその歌声を届けてゆくさまは流石だ。

続いては、目下の最新アルバム『Chasing Hope』に収録された、華々しいキーボード・サウンドが印象的なナンバー“Animal Rendezvous”へ。彼女の持ち合わせるヴァイタリティが、そのまま楽曲に宿るといったような様子だ。「皆さん楽しんでますかー!? もうすぐ2012年が終わっちゃいますけれども、やり残したことがある人もない人も、一緒に楽しんで行ってください!! Are you ready!?」と投げかける声が熱を帯び、アップリフティングなスウィンギン・グルーヴで届けられる“LOVE IS BUBBLE”に突入していく。「ここにいる人はみんな、赤も白も関係ないよ、って人ばかりかも知れませんけれども、赤と白が混ざったらピンクじゃないですか?」というウィットに富んだMCでフロアをさらに盛り上げ、“Bad Bad Boy”ではバンド・メンバーを順に紹介しながら、それぞれの挨拶が挟み込まれる。そして小気味好いギター・リフと共に披露されるのは、2006年のヒット・シングル“A Perfect Sky”だ。コーラスをオーディエンスに預け、見事にオーディエンスはそれに応えてみせる。でも、90年代から彼女の歌を愛してきた人にとっては、その次のじっくりと歌われる“Heaven's Kitchen”も負けず劣らず嬉しい一曲だろう。「楽しいねー!」と声を弾ませながら、彼女は自らアコギを奏でて“Tonight, the Night”でフィナーレへと向かう。彼女の歌声がこの会場に響くだけで、毎日は彩り鮮やかに、楽しいものになっている気がする。ステキなステージを届けてくれてありがとう。(小池宏和)