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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



今回、GALAXY STAGEのカウントダウンを務めるアクトは、晴れてメジャー・デビューを果たし、2月13日に待望のメジャー1stアルバム『選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ』のリリースを控えるThe Mirrazだ! 開演前のフロアに立ち込める期待感も半端なものではない。『スター・ウォーズ』のテーマ曲に乗って堂々登場、バックライトでシルエットが浮かび上がった4人がかっちょいい。ギターを掻き毟る畠山承平(Vo&G)が“レディース&ジェントルメン”を触りだけ歌い、そこから突入したのは“check it out! check it out! check it out! check it out!”だ。いきなり激しくフロアが波打ち、続けざまに不穏極まりない“ふぁっきゅー”でレッド・ゾーンへと振り切れてしまった。

「ありがとうー、みんな楽しんでるかー! もうあと30分ぐらいだね。じゃあ、あと30分楽しむかー! 次の曲はちょっと儀式があって、会場がうるさくないと出来ないんだよ。うるさくして! 全然足んない! 足んないよ!」と煽るだけ煽り立てて繰り出される“うるせー”が最高だ。続いては、対照的な“シスター”の暖かなリフレインと歌が届けられる。クリスピーで雄弁な畠山の歌をがっちり支える、佐藤真彦(G)、中島ケイゾー(B)、関口塁(Dr)は、激しさだけでなく表情豊かなロック・ソングをきっちりと描き出してみせる。改めて新作アルバムの告知をして歓声を浴びると、その中に収録される新曲“スーパーフレア”を披露してくれたのだが、これが凄い。The Mirrazのタイトなアンサンブルが、新次元の化学反応で高い熱を発する。その性急さゆえか時間が巻いてしまったらしく、急遽“WAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!”を挟み込んで“気持ち悪りぃ”へと繋ぎ、「ラスト・スパート行くぞー!!」と“ラストナンバー”、そして切ない思いが爆走する“観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは”と次々に楽曲を繰り出してスピードを緩めない。

「今年は本当にありがとうー。The Mirrazもようやくメジャーに行くことが出来ました。来年はめちゃくちゃいい年にしたいからさ。めちゃめちゃ頑張るよ」。2012年に最も嬉しかったことは桑田佳祐が“気持ち悪りぃ”をフェイバリットに挙げてくれたことだとか。「去年だったらくるり観てえなーとか言ってたけど、今年は違う。俺が今年見たかったのは、ここにいる皆さんです!」と語って大歓声を浴びる畠山。そしてアンセム“僕らは”が目一杯のヴォルテージで叩き付けられ、いよいよ2013年まで残すところ45秒! 「来年もよろしくー! めちゃめちゃいい曲書くからさ! なんか思い残すことない!? お腹空いてない!?」とか何とか言っている間に満場のオーディエンスは一斉にカウントダウンを開始だ。4、3、2、1、ゼロ!! リボンや色とりどりの風船が降り注ぎ、「あけましておめでとうー!」の声が飛び交うのだった。畠山が挨拶して、関口の繰り出すビートから改めて“僕らは”が再開される。そして、最後は“CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい”で万感のフィナーレへ。見事なカウントダウンを務めた彼らは、2013年も大活躍してくれるに違いない。(小池宏和)