2日目のGALAXY STAGEの最後を飾るのはSHAKALABBITS！ 昨年のCDJはYOSUKE(B)が加入してから初ライヴだったので、ここは彼らにとって思い出の場所と言える。恒例の、パパン、パパン、パン「シャカーラビッツ!」の声が出迎える中、“ダズリングスープ”でライヴはスタート。UKI(Vo)の「ジャンプ！ ジャンプ！」という声に合わせて、オーディエンスが飛び跳ねる。続いては、UKIの鍵盤ハーモニカが、キュートなスパイスとして効いた“Tope con Giro”。ノリノリで前に進み出るYOSUKEを見ていると、ああ一年が経ったんだなと感慨深くなる。
UKIの最初のMCは「みんな、お疲れ!」……あれ、優しいな? と思いきや、「一日中踊って叫んで、大分ぐったりしている人もいると思うけれど、楽しさで吹き飛ばしちゃえよ！」、うんうん、それでこそSHAKALABBITS！ そんな気持ちを詰め込んだような“NACHO ROLL”、タイトなMAH(Dr)のビートから“mademoiselle non non”、ステップを踏まずにはいられない“88 ROYAL SKA”と、人懐っこさと遊び心が眩しくぶつかり合うシャカ流キラーチューンが続く。
UKIは去年の、バンドの新たな始まりを振り返りながら、「でも、去年とは違った感覚で演奏できているなって思いますね」と、進化を遂げたバンドの今を噛み締める。そして、「いっぱい愛をもらちゃったから、倍にして返さないと気が済まないよね」と、とってもスウィートな“CAN'T ESCAPE THE CHOCOLATE SYRUP”をお届け。終盤には「2013年もさ、みんなの可愛らしい笑顔が溢れるように、一緒に“MONSTER TREE”を歌いましょう!」という呼び掛けで、大きなシンガロングを起こす。歌い終えると、辺りを指しながら「ピース!」と何度も叫ぶUKI。その幸せな空気のまま、ラストナンバー“「ポビーとディンガン」”へ。TAKE-C(G)が、拳を振り上げると、フロアにも広がっていく。最後は♪ラララ～と歌いながら手を振り、たっぷりと余韻を残してステージを降りた。
再び、パパン、パパン、パン「シャカーラビッツ!」の声が沸き起こる。そして出てきた4人。UKIの「今年残っているモヤモヤやグダグダなど、全部浄化してしまいましょう！」という言葉から、優しいブルースハープの音色が響き渡り……激昂の“COMEBACK ANYTIME”に雪崩れ込む。浄化するように踊りまくって、最後の最後は“THAT THING YOU DO!”。彼らの、音楽と仲間への思いは本当に純粋で頑なで、それがフェスという大舞台で伝播すると、とても幸せな空気を生むんだな。出口に向かうオーディエンスの笑顔を見ながら、心底そう思った。(高橋美穂)
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