サウンドチェック中に「このステージ、このあとキュウソネコカミですけど、大丈夫ですかーっ!? 間違ってませんかーっ!? めっちゃ嬉しいやんけーっ!!」と、詰めかけたオーディエンスに向けて言い放つヤマサキセイヤ(Vo/Gt)。“ネコオドル”や“OS”でがっつりフロアを温めてから、GALAXY STAGE初登場にして3日目トリ前というスロットで、堂々の本編スタートである。メジャーデビュー・イヤーのステージでさっそく“ウィーワーインディーズバンド!!”が妬み嫉みのエモーションを撒き散らし、続いては“良いDJ”が、ヨコタシンノスケ(Key/Vo)によるけたたましいシンセサウンドで快速ダンスに巻き込んでくれる。

そしてオーディエンスの頭上高くで打ち鳴らされるクラップに後押しされる、鬱屈した青春の全解放ナンバー“KMDT25”と、厄介なアンセムが次々に繰り出される。鉄板の“ファントムバイブレーション”を大盛り上がりで締め括るものの、「サビのところで堪えろや! たたたたたー♪ドーンや! 初めての人ありがとうな! また遊び来て!」と、新規ファンへの気配りも抜かりないヤマサキ。「次は会場全体で《ヤンキーこわい》やりたい」と、フードコートにも声を掛けて“DQNなりたい、40代で死にたい”だ。実際にコール&レスポンスの場面では、フードコートのお客さんの声だけを誘って見事成功させ、ヤマサキとヨコタが感無量とばかりにがっちり握手する。いや、マジで凄い。そして「すべての女性に捧げます!」とエモーショナルなディスコ・ロック“カワイイだけ”へと繋いでゆくのだった。

「次の曲は、作ったときはまさかGALAXY STAGEでやるとは思ってなくて、こんなにエモい気持ちでやらせて貰えて本当に嬉しいです。ロッキンの人、ありがとうー! 聴いてくれ、GALAXY STAGEの“GALAXY”」と告げ、2015年1月14日にリリースされるミニアルバム『ハッピーポンコツランド』収録のその曲を、ドラマチックかつロマンチックにプレイする。そして最後の一曲は “ビビった”だ。すべてに噛み付きながら辿り着いた今回のステージを越えて、2015年のキュウソは何に噛み付くのだろうか。(小池宏和)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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