【JAPAN最新号】King Gnu、無敵の王者が生み出した珠玉の最新作『THE GREATEST UNKNOWN』。ロングインタビュー、新作徹底レビュー、そしてヒストリー完全版で2023年のKing Gnuを360°徹底追求

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俺ら4人は、個人的な出来事と向き合っていきたい。売れようが、すたれようが(常田)


King Gnuとは何か。出発点も目的地もなく、ルールもなくゴールもない、アナーキーな生命体のようなもの。ロックではあるがロックではなく、ポップではあるがポップではなく、バンドではあるがバンドではない、そういうこと。

King Gnuがパンクからバラードまで、エレクトロからクラシックまでを自由自在に行き来しながら、小さなライブハウスから巨大なスタジアムまであっという間に駆け上がったのは、彼らがバンドであることの暗黙のルールや発想のリミットを無視して走り続ける旅に、僕らみんなが新しいビジョンを見出したからだ。

そして、この最新アルバム『THE GREATEST UNKNOWN』は、そんなKing Gnuのありのままのあるべき姿がマキシマムで表現された、圧倒的な最高傑作になった。既発曲12曲、新曲3曲、インタールード6曲の全21曲。大ヒットしてもはや耳馴染んでいる既発曲にはリアレンジやトリートメントが施され、インタールードはそれぞれの曲たちをアルバムに強く結びつけ、そしてもちろん、新曲はエレクトロ、R&B、ブレイクビーツなどこれまで以上に大胆に振り切って新しい扉を開いている。
「バンド」という形をとっているがバンドであることからも自由で、日本の音楽シーンのど真ん中にいながら誰よりも自由な、King Gnuにしかクリエイトできない唯一無二の音楽。それがアルバム『THE GREATEST UNKNOWN』の中に渦を巻いている。

今回もメンバー4人全員によるインタビューとフォトセッション、そしてアルバムレビューとバンドヒストリーで、この約4年ぶりのアルバム『THE GREATEST UNKNOWN』を徹底検証します。

インタビュー=山崎洋一郎 撮影=青木柊野(W)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年1月号より抜粋)


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