ブリットアウォーズにおけるアークティック・モンキーズのすべてが超絶にかっこいい件

ブリットアウォーズにおけるアークティック・モンキーズのすべてが超絶にかっこいい件

先日、ブリットアウォーズに出演しては、最高のライヴをかまし、さらに最優秀アルバムと、ワン・ダイレクションを出し抜いて最優秀グループを受賞したアークティック・モンキーズ。

このサイトでも、すでにその様子を何度も報道しているが、こちらのブログでもそれについて書かせてください。

昨年、『AM』が出た際、インタヴューでまさに今、「世界最高級のロック・バンド」だって伝えたら、アレックスと(マット・)ヘルダーズに笑い飛ばされてしまったけど(2013年10月号)、いや、もうそれを自ずと証明しているのが、今のアークティック・モンキーズなのである。

そもそも、”アー・ユー・マイン?”のこのパフォーマンスである。


もう完璧。
これだけをおかずにメシ5杯は食える。
特にところどころでジェイミーが鳴らす、不協和音がたまらない。

巨大の火柱が描き上げる「AM」はどうやらバンド側の演出ではないらしいが(http://ro69.jp/news/detail/97636)、それを知って観直すと、火炎が噴射された瞬間、アレックスが一瞬戸惑うような気がして、それもまた面白い。
でも、バンドのものではないとはいえ、やっぱりこれ観たい。
なんとか、サマソニで? 無理かな? そもそも許可とか手続きが大変すぎるか。でもなあ……。

そしてアレックスが「ロックンロールは絶対に消えることない」と断言した、最優秀アルバムの授賞スピーチもたまらない(http://ro69.jp/news/detail/97524)。

http://www.youtube.com/watch?v=V5JuuSHdj8Q

翻訳はこの通り。

「あのロックンロールってことだよね。あのロックンロールはどうにもくたばらないんだ。折に触れて冬眠に入ることもあって、沼の底に身を潜めたりするんだよ。だけど、大自然には周期を追って物事が巡っていく法則があるわけで、その一部であるロックンロールにも周期性をもって従わせているんだよ。ロックンロールはいつだって曲がり角の向こう側に待ち構えてるんだよ。ぬかるみを横切って、ガラスの天井を叩き割って、いまだかつてないほどの活力をまきちらしながら姿を現わすんだよ。そう、あのロックンロールだよ、いつの間にか消え失せたように思うかもしれないけど、絶対に息が絶えるはないんだ。だからってどうしようもないんだよ」

すでにこのスピーチのため、バンドが自惚れてるだの、アウォード賞に対して無礼だの、アレックスが泥酔しているんじゃないかだの、非難ごうごうだが、そうやって人々を逆なでしたことも含めて、これは絶対にロック史に残るだろう。
キザとでも、アホとでも、中2とでも言いたい人はなんとでも言ってやれ。
こんなことを公の場で堂々と言えるアークティックは、もはやそんなのとはまるで関係ない次元に立っているのだ。
(とはいえ、うしろで爆笑をこらえているジェイミー、そして、最後にファックを使うのをギリギリ自制したアレックスがあまりにも微笑ましいけど)。

さらに最優秀グループの受賞スピーチも面白い。
http://www.youtube.com/watch?v=sA1WnQDoaSg
ニックがビールを片手に壇上に上がってるんだけど、それがまた缶ビールだっていうのがウケる。

最後に記者会見もチェックするべき。
アウォード賞に対する感謝の念を伝えながら、結局、バンドはトロフィの数ではかれるもんじゃない、とアレックスが熱弁してます。
http://www.youtube.com/watch?v=SVHDHvxZDns
なぜか司会者の名前をいちいち強調してるのが笑える。

にしても、なんなんだアークティック。
ホントにみるみるうちに頼もしさが増していく。
誌面でも散々書いているが、これほど成長を追いかけることに興奮を覚えるバンドもなかなかない。
ということで、『AM』熱がフルスロットルで再燃。
さっきから編集部でぶっ放してます。(内田亮)
rockin'on 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする