「やばいね。今までで一番暑い気がする……」

容赦なく照り付ける真昼の太陽に対してぼやきつつも、メンバー自らが行ったサウンドチェックでフライング気味に盛り上げた後、いざ本番！　ステージに勢揃いした畠山承平（Vo&Gt.）、佐藤真彦（Gt.）、中島ケイゾー（Ba.）、新谷元輝（Dr.）を迎えて大喜びする観客は、暑さなんて全く気にしていない様子。元気いっぱいであった。




「いくぞー！」と畠山が呼びかけて、1曲目“マジかーそうきたか、やっぱりそうきますよね。はいはい、ですよね知ってます。”がスタート。畠山はギターを手にせず、身軽なハンドマイクのスタイルで歌いまくる。EDMを取り入れた同期サウンドとバスドラムのビートが一体となる感触が心地よい。続いて“プロタゴニストの一日は”。躍動するバンドサウンドが、ますます人々のダンス、手拍子の勢いをエスカレートさせる。そしてさらに“真夏の屯田兵 〜yeah! yeah! yeah!〜”と“SUSHI A GO!GO!GO!”も連発し、大地を揺らすダンスが止まらない。猛烈に盛り上がったオープニングの4曲であった。

「ありがとう。告知です、10月にミニアルバム出します。次にやる曲が入ります。ジャンプして盛り上がって。いいですか？」と突入したのは新曲“つーかっつーか”。これも音圧の高いEDMサウンドとバンド演奏の融合ぶりがかっこよかった。《つーかっつーか》というフレーズを自ずと歌いたくなるのも楽しい。続いて、「行くぞ！」と勢いよく雪崩れ込んだ“CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい”……と、ここまで踊りまくりのままで突っ走って来たライヴ。先ほど、短いMCを挟んだだけなので、もう一度くらいインターバルが来るか？と思っていたのだが、休むことなく“スーパーフレア”も始まり、誰も彼もがすっかりダンスの虜。スピーディーに駆け抜けるメロディが、人々の疲労をどんどん吹き飛ばし、興奮をひたすらエスカレートさせていた。ラストを飾った“僕らは”がエンディングを迎え、清々しい余韻が漂う中、「サンキュー！」という言葉を残してステージから去った彼らを見送った大きな拍手。観客は皆、当然ながらびっくりするくらい汗まみれだったが、実にいきいきとした笑顔を浮かべていた。（田中大）

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です！ 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。