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軽い小雨がぱらついてきた昼過ぎに、雨をも吹き飛ばすような熱演をLAKE STAGEで見せてくれたのはUNISON SQUARE GARDENだ。登場するなり、“シャンデリア・ワルツ”を演奏すると、オーディエンスの手が一斉に揺れ、爽快な熱気を生む。こんなに清涼感があって、こんなに熱いサウンドというのもすごい。瞬く間にLAKE STAGEはUNISON SQUARE GARDENの手に落ちた。

「こんにちは、ROCK IN JAPAN! UNISON SQUARE GARDENです、よろしくッ!」と斎藤宏介(ギタ―&ヴォーカル)が短い挨拶をすると、続くはものすごいオイコールに迎えられた“リニアブルーを聴きながら”。LAKE STAGEがハンドクラップに包まれる中、田淵智也(ベース)はステージを縦横無尽に駆けまわり、大暴れしながらベースを弾いている。激しいのにクールで、清涼感いっぱいなのに熱い。そんなUNISON SQUARE GARDENならではのロックが、LAKE STAGE中を笑顔に変えている。

イントロでものすごい歓声と拍手に迎えられた“Miss.サンディ”に続いて、斎藤がMCを語る。「この40分間を自由勝手、好き勝手楽しみたいと思うので、皆さんも自由に、好きに楽しんでください。秋にリリースする新曲をやります」と演奏したのは、“桜のあと(all quartets lead to the?)”。UNISON SQUARE GARDENらしいエッジーなサウンドがなんとも痛快なナンバーだ。新曲にもかかわらず、LAKE STAGEからは大盛り上がりで迎えられている。

“アイラブニージュー”では田淵の縦横無尽さがさらに進化し、ほとんどベースを弾きながら暴れているようにしか見えない怪演だ。そんな田淵に負けじと、斎藤もアンプに乗ってギターをかき鳴らす。ドラムの鈴木貴雄はそんなアンサンブルをリズムで牽引していく。そんな光景が、LAKE STAGEの熱気をさらにヒートアップさせていく。「どうもありがとう、楽しかったです。ラスト!」と“オリオンをなぞる”を繰りだすと、オーディエンスの熱狂は最高潮に。ラストと言っているにも関わらず、LAKE STAGEにはオーディエンスがどんどん駆けこんでくる。UNISON SQUARE GARDENの楽曲の爆発力を何より雄弁に物語る光景だった。UNISON SQUARE GARDENのライヴが終わって気がつくと、いつの間にか空には晴れ間がのぞいていた。雨さえ蹴散らすような、痛快なライヴだった。(大山貴弘)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【UNISON SQUARE GARDEN】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート