【JAPAN最新号】35.7の人生初インタビューを奪取! 名前のない感情に唯一の言葉を与える4人組。泣き出しそうなその歌声が、生きてる僕らを確かに救う!

【JAPAN最新号】35.7の人生初インタビューを奪取! 名前のない感情に唯一の言葉を与える4人組。泣き出しそうなその歌声が、生きてる僕らを確かに救う!
35.7(サンジュウゴーテンナナ、通称ゴーテンナナ)というバンド名は、初めて4人でスタジオに入った際、検温で全員の体温が「35.7℃」だったことから付けられた名前なんだそうだ。めっちゃコロナ禍っぽいエピソード。無事スタジオに入れたのは彼らがちゃんと平熱だったからだが、かと言ってその音楽が平熱というわけではまったくない。でもまあ、「平均を取れば35.7℃」って感じではあるのかもしれない。その温度は1曲の中でもぐらぐらと変わる。そりゃそうだ。《たまに僕を思い出して/哀しくなったりすればいいのに/嘘だよ/幸せでね》(“祝日天国”)みたいに、熱したり冷めたりまたあったかくなったり、人間って実は変温動物なんだから。疾走感のあるギターロック、強がってるみたいな切ない歌声で、今まで言葉にできなかったすべての「温度」に言葉を、音を、色をくれる。それが、35.7というバンド。もっともっと、その熱に浮かされたい。

インタビュー=安田季那子 撮影=Goku Noguchi
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年3月号より抜粋)


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