「RO69JACK 14/15」の優勝バンド、リアクション ザ ブッタのツアーファイナルをO-Crestで観てきた。個人的には、地味に地元愛が強いと言われる“埼玉出身”の同郷バンドだけに勝手に親近感が湧いているのだけど、今回が東京での初ワンマン。佐々木直人（Vo・B）のエモーショナルな歌のパワーにぐいぐい惹きこまれるライヴだった。

しかも、ライヴの後半にはうれしい発表があった。昨年6月に結成当初からのメンバーだったドラマーが脱退して以来、今日までの半年間（ライヴの本数にして40本にもおよぶらしい）、ふたりになったブッタをサポートとして支えてきた大野宏二朗（Dr）が正式加入することが発表された！ 佐々木が涙ながらにそれを伝えたあと、新生リアクション ザ ブッタとして繰り出された本編ラストの3曲は、ここから始まるバンドの新たな物語への覚悟と気合いが伝わってくる、めちゃくちゃ熱いパフォーマンスだった。

さらに、もともと二部作の前編としてリリースされていた最新ミニアルバム『Fantastic Chaos』の後編となる新作が、夏前にはリリースされることも発表。「前作をかるく超える作品になる」と佐々木が宣言していたので、これも期待して良さそう。

「もっともっと大きなところで、夢を見せたいと思ってる」。ライヴの最後に佐々木が言った言葉だ。その言葉を信じて、未来を託せるだけの可能性がリアクション ザ ブッタにはある。いま、ひとりでも多くの人に出会ってほしいと心から思うバンドだ。（秦理絵）