2ndミニアルバム『サイダーの街まで』を引っ提げて名古屋／大阪／福岡／仙台と巡ってきた、サイダーガールのツアー「サイダーガール TOUR 2016 サイダーのゆくえ -君の街まで-」。ファイナル＝新代田FEVER公演はアカシック＆コンテンポラリーな生活との3マン、ソールドアウト！

朝日＆藤田の新体制では初となる新曲をパッキッシュな爆発力とともにぶっ放しつつ、「普通にずっと友達やったから、サイダーガールを観にこんなたくさん集まってくれて嬉しい」（朝日）とエールを贈っていたコンポラ。
会場隅にいたサイダーガールのメンバーに「『サイダーのゆくえ』……サイダーはどこへ行ったんですか？」とマイペースに呼びかけてフロアを理姫時空に巻き込みつつ、次々に極彩色ポップボムを撃ち放ってみせたアカシック。

そしてサイダーガール。活動休止していたドラマー＝トルルが昨年末に脱退、今回のツアーではサポートドラムに辣腕・komaki（wrong city, ex.tricot）を迎えていることを差し引いても、この日のYurin／知／フジムラの清冽に燃えるオルタナサウンドは、昨年新宿motionで観た時よりも格段に目映さと躍動感を増していた。Yurinのフロントマンとしてのオーラもハンパなかったし、知のオチなしMCも多幸感の燃料に変えるだけの熱気が、フロアには充満していた。

歌い手＆ボカロPを経てそれぞれのバンド愛をサイダーガールというロックの結晶へと導いてみせた彼ら。「正体不明とか、誰が何をやってたとか関係なく、周りの声に流されることなく、いいものはいいと信じて、これからもやっていきます！」というYurinの言葉も、フジムラの呼びかけで巻き起こった「サイ！」「ダー！」のコール＆レスポンスも最高だった。6/17には渋谷WWWで自主企画「CIDER LABO vol.03」開催決定！（高橋智樹）