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「RO69JACK 2013」の優勝バンド・Buckwheatに続いてWINGのステージに立つのは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場となる、さめざめだ。バンドメンバーに続いて登場したヴォーカル・笛田さおりは、鮮やかな赤のドレス姿で「はじめまして! さめざめです」と開口一番に挨拶。そして、疾走感とポップネスに満ちた“LOVE中毒”で一気にオーディエンスとの距離を縮めてみせる。ふと勝気な笑みを浮かべる笛田がどこか不敵にも思えるが、続く“ぐるぐる禁断ラブ”でも、キャッチーなサビメロと4つ打ちに駆られてフロアにはいくつもの腕が突き上がり、妖艶なるさめざめワールドへと誘っていく。

「さめざめにはいろんな噂がありまして、好きな男の子の前だとカラオケでは歌えないとか、お母さんにバレたら気まずいから家でもヘッドフォンで聴いてますとか(笑)」とMCではフランクに笑わせつつ、「みなさんにいちばんに届けたくて、新曲を持ってきました。これからのさめざめにとって、すごく大切なものになると思う」との予告と共に新曲“清く正しく美しく”を披露。これが、《お父さん お母さん こんな娘に育ってしまってごめんなさい》と悲痛な懺悔から始まり、それでも自分らしく生きたいと願うどこまでも切実な歌詞を持ったナンバー。この時ばかりはオーディエンスも耳をそばだてるように聴き入っていたのが印象的だった。一転、「叫んで踊り狂って、このROCK IN JAPANというお祭りを盛り上げましょう!」と呼びかけた“みんなおバカさん”では、「バカバカバカバカもうバカばっか!」と盛大にシンガロング! そして最後は再びしっとりと、祈りを込めるように“恋人みたいに。”を届け、深々とお辞儀をして笛田は颯爽とステージを後にした。どす黒い宿業もエンターテインメントへと昇華させる、さめざめの真骨頂といえるアクトだっと思う。(奥村明裕)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【さめざめ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート