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本格的に暑さを増してきたWING TENT。初日2番手を務めるのは、女性シンガーソングライターの若き才能・miwa! 初登場となった昨年に引き続いてのROCK IN JAPAN参戦だ。今年は1stアルバム『guitarissimo』が初登場1位に輝き、さらに多くのリスナーを獲得することとなった彼女。その好調ぶりを証明するかのように、WING TENTは満員御礼。miwaがステージに登場すると、まさに小柄な彼女がどこにいるのか分からなくなるほど沢山の手の波がフロアを覆い尽くした。しかし清冽なギター・リフが鳴り響くなり、ステージ上の彼女のシルエットはたちまちシャープに浮き上がる。疾走感あふれるロック・チューン"ありえない!!"をパワフルに叩きつけ、フロアを大きく熱く揺らしていく。性急なリリックとメランコリックなメロが紡がれる"hys-"では、彼女の凛とした魅力が全開に。切なくも甘酸っぱい恋心をキュートに歌い上げながら、まっすぐに前を見据えてアコギをかき鳴らす姿がまぶしい。
「改めまして、こんにちは、miwaです! 去年初めてRIJに出させていただいて。今年も出演できて、とてもうれしく思っています。今日はよろしくお願いします!」という挨拶の後は、6月29日にリリースされた最新シングル"441"をプレイ。軽やかなビートの上を、miwaの瑞々しい歌声が駆け抜ける。さらにデビュー曲"don't cry anymore"とキラー・チューンを畳み掛けると、切なくも光り輝くサウンドがフロアを清らかな空気で満たしていった。そこから一転してソリッドなギターが鳴り響き、テント中のタオルが旋回すると、「みんな準備はいいかー!?」というシャウトから"chAngE"へ! 真っ黒なアコギに持ち替えたmiwaがステージをアグレッシブに動き回りながら、たくさんの拳が突き上がるフロアを煽っていく。
そして、ラストは"春になったら"。肩にかけたギターを置いて、ハンドマイクで歌う彼女は、最後はとびきりキュートな笑顔をオーディエンスに振りまいて30分のステージを終えた。キュートで、ロックで、凛としたmiwaの魅力が全開になったステージ。ライブを終えた後も、「ありがとー!みんなサイコー!」と叫びながらいつまでもオーディエンスに手を振り続けるmiwaの姿が印象的だった。(齋藤美穂)