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祝福ムードを倍増させるKen’s Sweet Party!
16:20 平井堅

8/3 18:40 UP
日差しも和らいだ16時20分、グラス・ステージには金髪坊主姿の平井堅が登場! ステージに姿が現れた瞬間、会場からは「キャーッ」という歓声があがる。そのままステージ中央に置かれた椅子に腰をおろし、いきなりアカペラで“LOVE LOVE LOVE”を歌いだす。圧倒的な歌唱力! 艶やかで伸びのあるハイトーン・ヴォイスが天に向かい、スタンディングゾーンにうっとりしたため息が漏れる。“LOVE LOVE LOVE”は平井堅が“楽園”で大ブレイクする前の、まだ売れずに苦しんでいた時代の曲だが、ファンの間では名曲として人気の高い楽曲。ダンサブルなキーボードとパーカッションが刻む軽快なリズムに支えられたゴスペル調のラヴ・ソングに、自然に手拍子が湧き上がり、一気に祝福ムードが高まる。ここに集まったオーディエンスのほとんどは、おそらく生平井堅を初めて体験する人たちだろうが、平井堅はその歌唱力で一瞬にして持っていってしまった。

そして1回目のトーク・タイム。「こんにちは、平井堅でーーす!!」。さっきまでの大人なヴォーカリゼイションが嘘みたいな、やんちゃ坊主な第一声だ。「僕はロックとはかけ離れた音楽をやっているのですが、みなさん大丈夫ですか? 嫌がってないですかー?」。嫌がっているはずがないことは会場の大歓声が証明している。「これから40分間、平井堅汁たっぷりのソウル・タイムをお届けします!」、そして鳴らされたのは“Strawberry Sex”! 「君とストーロベリー・セ~ックス!!」というサビにぴったりの茶目っ気たっぷりでキュートなスウィング感に、カラダが勝手に踊りだす。周りを見回してみても、みんな手をたたいたり、カラダをくねらせたりして思いっきり楽しんでいる。ジャンルも音楽的嗜好性も軽く飛び越える、フェスならではの幸福な出会い。そのいい実証例だ。
キュートに弾けた後は一転、平井堅の名を世に知らしめた名バラード“楽園”。アコギにのって静かにまっすぐに、心のヒダをかきわけながらどこまでも伸びていく歌声。天に授かった、というロジックはあまり好きではないのだが、平井堅の声には天性のものを感じる。この人はこの声を世界に響かせるためにこの世に落ちてきた存在なのかもしれない、本気でそんなことを思ってしまう。次の“even if”もしっとりとしみわたる切ないラヴ・バラード。途中、会場からの「サイコウ!!」の声に、とても恥ずかしそうに「おまえらもサイコウ!!」と返す平井堅。“even if”の後のトーク・タイムでも、「後半戦、乗っていこうぜ、ひたちなかボーイズ&ガールズ!!」と叫んだのだが、叫んだ後にめちゃくちゃ照れていた。歌っているときはあんなに堂々として大人の魅力たっぷりなのに、この対比がとてもかわいらしい。
で、その後半戦。ますは「ロック・フェス用に必死に選んだ」という2曲。1曲目は先日リリースされたばかりの“Style”。危険な恋愛ゲームへと誘うラヴ・ロマンスを歌った楽曲で、平井のヴォーカルも次第に熱を帯び、情熱的なリズムでカラダを刺激する。2曲目はテレビドラマの主題歌にもなった“KISS OF LIFE”。「I wanna KISS」とくりかえす平井のヴォーカルを聴いていると、今この瞬間に隣に愛する人がいないという事実が心から悔しい。再びトーク・タイムをはさんでのラストはじっくり聞かせる名バラード“Life is……”で締め。さっきまであんなに楽しく弾けた気分だったのが、一瞬にして涙が出そうなほど切ない気持ちになる。これだけ短い時間で、こんなにも自由自在に人の心をカラーリングできるアーティストなんて、めったにいない。この人は本当に素晴らしいソウル・シンガーである。フェスの祝祭をさらに増幅させる最高のビタースウィート・パーティだった。
グランドフィナーレに向けて一気に加速するグラス・ステージ、そして次はついについに岡村靖幸の登場!!!!!!!!!!! 歴史的な瞬間です!!!!!!!!!(有泉智子)

スタンディング・ゾーン最前列で揺れていた平井堅人形

この日唯一の雲