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前回のCOUNTDOWN JAPANでは年明けのGALAXY STAGEに登場したNorthern19。今年は3日目のトップバッターとして、同じGALAXY STAGEに帰ってきた! 「ロックする準備はできてますかー?」という笠原健太郎(G&Vo)の問いかけから、いきなりのキラー・アンセム“STAY YOUTH FOREVER”発射! たちまちGALAXY STAGEにシンガロングの嵐が吹き荒れる。さらに「ワン、ツー、スリー、フォー!」のカウントから“SMILE FOR PEACE”へ突入すると、フロアのあちこちで振り上げられる拳。笠原&井村知治(B&Vo)のツイン・ヴォーカルによるパワフルな歌声が、2012年へと通じるメロディック・パンクの地平を切り拓いていく。ギター/ベース/ドラムが三位一体となった一枚岩のアンサンブルで、目の前の障害物をなぎ倒していくような“CRAVE YOU”の爆発力も凄まじい。来年4月に一日で都内のライヴハウス3軒をハシゴするイベントを開催すること、さらに待望のニュー・アルバムをリリースすることを告知した後は、今年リリースされた2枚のミニ・アルバムから“THIS IS THE FUNERAL SONG FOR ZOMBIES TO REBORN”“TRAIN”を連打。馬場豊心(Dr)が叩き出すダイナミックなドラミングと、ツイン・ヴォーカルによる重層的なハーモニーのコントラストが美しく響く。さらに“TRUTH”“TRYOUT”と畳み掛けると、堰を切ったようにハンド・クラップ、拳、ハイ・ジャンプが勃発しまくるGALAXY STAGE。そのまま“MORATORIUM”へ雪崩れ込むと、バンドとオーディエンスのエネルギーがガチンコでぶつかり合う壮絶な狂騒空間へと化してしまった。「俺ら来年も自分たちなりのロックンロールを全力でやっていくから。皆さんも自分の中のロックンロールを信じていってください。ロックンロールは絶対に裏切らないから!」(笠原)とのMCからラストを飾ったのは“NEVER ENDING STORY”。キラキラと乱反射するサウンドで華やかなクライマックスを迎えて大団円!……と思いきや、フロアから沸き起こる“STAY YOUTH FOREVER”の大合唱! メンバーが去った後も、その美しいシンガロングがしばらく鳴り止むことはなかった。聴く者の心にまっすぐ届くシンプルで誠実なロックンロールが、GALAXY STAGEにいる全員の心をひとつにした歓喜の瞬間だった。(齋藤美穂)