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さあCOUNTDOWN JAPAN 10/11、この2日目もGALAXY STAGEで新しいドラマが紡がれ始める。ロッキング・オン山崎洋一郎による「飲食エリアの、カウントダウンの秒読みをしている電光掲示板には、5分おきに僕がかき集めたロックなフレーズ(歌詞や作品タイトルやアーティストの名言など)が出てきます。パンクなフレーズもあります。さあパンクと言えばdustbox! パンクの真髄を見せつつ、やらかして頂きましょう!」という呼び込みによって、3人のメンバーが舞台に登場。最新作『starbow』の“Break Through”からヘヴィな振動と化してGALAXY STAGEに集まったキッズたちの体を直撃するJOJIのベース、ソリッドに高速回転してバンド・サウンドを牽引するREIJIのドラム、そして煽動的なギターを掻き鳴らし、雄々しくも伸びやかな歌を届けてくるSUGA。たった3人で世界をひっくり返すようなエネルギーを生み出してしまうこと。これがdustboxのパンク・スピリットそのもののステージだ。

「毎年思うんですけど、ここからの景色が最高なんです! とにかくあのー、今日はイケイケのセット・リストにしてあるんで」とSUGA。さらにJOJIは「今日、俺らトップ・バッターなんですよ。トップ・バッターがムードのある曲とか、ないじゃん?」と続ける。なるほど。ムードのある曲がダメというより、そんなふうに自分たちに条件を課すことで、ライブの目的を明確にしているわけだ。ピュアな憎悪をありのままに撒き散らす“Hate Hate Hate”、スピード感はそのままに、ドラマティックに物語を描き出してゆく“Jupiter”、“Tears Of Joy”ではオーオーオ、とフロアに感涙のシンガロングを巻き起こしてみせる。最後の“Next Story”まで、演奏されたのはなんと12もの楽曲たち。着火係というよりも下手するといきなり燃え尽きかねない、ものすごいトップ・バッターだった。(小池宏和)