えー、ACIDMANは明後日大阪もあるので詳しくは書けませんが、とりあえず、すごいセットリストです。出し惜しみなしです。完全に勝ちにきた印象です。で、勝ってます実際に。曲が始まりイントロが鳴り出すごとに、オーディエンス「おおっ！」ってどよめくどよめく。で、拳あがるあがる。にしても、明らかに音が歌とギターとベースとドラムの４つしか鳴っていないにもかかわらず、しかも「歪んだギターで塗りつぶす」みたいなタイプのサウンドではなく、逆にギターのクリーン・トーンを多用した隙間だらけのサウンドだったりするのに、この音がバアッと拡散していくかのようなスケール感はなんだろう。いつもそうだけど。簡素極まりない音とステージングなのに、こんなにでかいハコが似合うバンドはいない。 とか思ってたら終わってしまった。ほんとにあっという間だった。中だるみゼロ。45分が20分みたいに感じるライヴだった。ステージに綻びや緩みが走った瞬間が、唯一あったとしたら、一悟がMCで「今日のこの思い出が、2007年の最高の思い出になるように」って言おうとして「最高の……ングッ」とかんでしまって、オーディエンスの笑いを誘ったとこだけでした。でも最後に大木がすごくいいMCしてたのでチャラ。（兵庫慎司）