オアシス“Whatever”にまつわる裏話を英メディアが紹介。美しいメロディに隠された「盗作問題」とは?

オアシス“Whatever”にまつわる裏話を英メディアが紹介。美しいメロディに隠された「盗作問題」とは?

1994年12月18日にオアシスが発表したシングルのA面曲“Whatever”にまつわるエピソードを、英「Radio X」が紹介している。

デビュー・アルバム『オアシス(Definitely Maybe)』(1994)から2ndアルバム『(What’s the Story)Morning Glory?』(1995)がリリースされるまでの間に、クリスマス・シングルとしてリリースされたこの曲は、全英チャートで初登場3位を獲得。バンドにとって初のトップ5入りしたシングルとなった。

同楽曲を象徴するストリングスは、ニック・インガムとノエル・ギャラガーによる編曲で、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏している。なお、この楽団には元ELOのバイオリニスト、Wilfred Gibsonも在籍していた。


しかし、このシングル曲は、その成功にもかかわらず、リリース後は順風満帆にいったわけではなかったという。

“Whatever”の出だしとメロディーが、1973年にコメディアン/ミュージシャンのニール・イネスが作曲し、何度かモンティ・パイソンのライブでも演奏された“How Sweet To Be An Idiot”のメロディーに類似してたことからイネスの所属レコード会社がバンドを盗作で訴えるという事態に。



この訴訟の結果、オアシスはイネス側と和解。イネスは同楽曲の作曲者に名を連ねることとなった。

その後、イネスはザ・ラトルズというザ・ビートルズのパロディ・バンドを結成。一方オアシスは「ファブ・フォー」(ビートルズのメンバー4人を指す言葉)と比較され続けたのだった。

ちなみに、イネスは1996年にリリースされたラトルズの『アーキオロジー』に収録された“Shangri-La”という曲の冒頭で“Whatever”を引用したという。

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