MAN WITH A MISSION×BOOM BOOM SATELLITES@Zepp Tokyo

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始動から5周年を迎えているMAN WITH A MISSIONの、早くも2015年2本目となるツアー『Seven Deadly Sins TOUR 2015〜七つの対バン〜』、開幕である。シングル『Seven Deadly Sins』を携え、7都市で7組のバンドと対バン(各地2公演・全14公演)で繰り広げるという趣向。何しろ初日なので、セットリストの掲載は控えるけれども、以下本文は少々の演奏曲表記を含むので、今後の参加を楽しみにしている方は閲覧にご注意を。

MAN WITH A MISSION×BOOM BOOM SATELLITES@Zepp Tokyo
MAN WITH A MISSION×BOOM BOOM SATELLITES@Zepp Tokyo
先攻として登場したのは、手を振りながら姿を見せた中野雅之と川島道行、そしてサポートに福田洋子(Dr)と山本幹宗(G)が加わった、4ピース編成のBOOM BOOM SATELLITESである。中野+川島+山本の激烈なトリプル・ギターで繰り出される“HELTER SKELTER”の音圧とギラついた響きがヤバい。ディープなシンセリフから始まる“A HUNDRED SUNS”は、重い爆音を突き抜けて届けられる、川島のエモーショナルなハイトーンヴォイスと物語性も素晴らしかった。

MAN WITH A MISSION×BOOM BOOM SATELLITES@Zepp Tokyo
「今日はMAN WITH A MISSIONと、俺たちBOOM BOOM SATELLITESで、スペシャルなプレゼントを用意してきました!」という言葉に続いて、マッシヴなイントロが立ち上がる。なんと、『Seven Deadly Sins』に収録されていた“evils fall [remix]”だ。川島がトーキョー・タナカ(Vo)とジャン・ケン・ジョニー(G/Vo/Raps)を呼び込み、2本のハンドマイクとのセッションでこの曲を再現してしまう。BBSサウンドに焚き付けられたジャン・ケンの本気スクリームが炸裂し、最終コーラスでは川島もヴォーカルを担っていた。

現在発売中の『ロッキング・オン・ジャパン』6月号MWAMインタヴューでは、「5人をアメリカに導いた5人」のうちの一組として、BOOM BOOM SATELLITESが挙げられているが、まさにリスペクト精神だだ漏れ、念願叶ってのスペシャルセッションとなった。BBSは、今回のツアー中5/27の新潟LOTS公演においても対バンを繰り広げる予定であり、また5/5からはいよいよ、自身の最新対バン・ツアー『FRONT CHAPTER Vol.4』も始まる。

MAN WITH A MISSION×BOOM BOOM SATELLITES@Zepp Tokyo
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さて、ステージ背景にバンドの新ロゴマークが浮かびあがると、カーマイン色を基調にしたシャツを纏うオオカミ5匹+1が大喝采を浴びる。MWAMのステージがスタートだ。まず、セトリが選曲も曲順も最高だった。序盤からポピュラリティと王道感を損なわず、前のめりなロール感と掛け合いヴォーカルで熱いメロディが剥き出しになってゆく。カミカゼ・ボーイ(Ba)とジャン・ケン、ギターを握ったDJサンタモニカ(Djs・Sampling)が横並びになって火花を散らし、スペア・リブ(Dr)のビートが性急に追い回すというスリリングな一幕もあった。生身のパンクスピリットが前面に押し出され、それを完璧に引き出すセトリなのである。

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ジャン・ケンは今回の対バン・ツアーについて「尊敬スルバンドバカリデスカラネ。マサカ初日カラ、BOOM BOOM SATELLITESト。タダノファンデスカラネ」と語り、また5周年の活動に触れて「ファンノ皆様ト、ヨリ高ミヲ目指シテヤッテイキタイト思イマス」と告げていた。緊迫感たっぷりの物語性に身を委ね、オーディエンスがチャントの如き歌声で不安感を撥ね除けるような“Seven Deadly Sins”はもちろん、“Dive”ではどこまでも伸びやかで人間臭い(?)タナカの歌声が本領を発揮し、OIコールを牽引してみせる。また、ジョニーとE.D.ヴェダーによる、アコギ2本の流麗かつフォーキーな弾き語りの一幕では、そのパフォーマンスを支えるようにオーディエンスの高らかな歌声が上がって美しかった。

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それにしても、このところのMWAMは、ファンもびっくりするぐらいの名曲量産モードに突入している。また、いずれ詳細なニュースも届けられるはずだが、今後のライヴ活動に関する喜ばしい告知もあった。5年間を支えて来たファン、そして国内外の戦友バンドと強く繋がりながら、MWAMが更に大きく飛躍することを期待させてやまないステージであった。翌5/1には同じくZepp Tokyoでthe HIATUSと相見えるほか、その後はグッドモーニングアメリカ、サンボマスター、Dragon Ash、NAMBA69、ACIDMANを迎え、各地で熱演が繰り広げられる。(小池宏和)
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