独占密着・欅坂46、新曲“不協和音”含む全4曲ライブ・平手ソロ取材――NHK『SONGS』収録現場に潜入(2)

スタジオライブ3 “二人セゾン”

©NHK

小一時間ほどの転換の時間を経て、またガラッと変わったスタジオの照明の中に、赤と灰色のあの制服姿の彼女たちが入ってくる。収録の緊張も3曲目となるとだいぶ解けてきたのか、カメラの準備の間、笑い声も上がっている。TAKAHIROが声をかけつつ、立ち位置を微調整し、ささやくように歌いながらダンスの最終確認。メンバー同士でも声をかけ合っている。

すると、平手が原田葵と何かを話し合っていて、「OK!」という原田の返事が聞こえてきた。指示されたことだけをやるのではなく、自分たちでも試行錯誤しながらより良いパフォーマンスを目指す姿勢が窺える。

3つめの収録曲“二人セゾン”は、ふんわりとしたバレエを基調としたダンスだ。指先から足先まで全身に感情が込められているしなやかな舞は、リハーサル段階でも観ていてついうっとりしてしまう。

本番前、準備のために一度メンバーはスタジオを出たが、TAKAHIROと平手はその場に残り、少し離れたところで一対一で話している。どうやら間奏のソロパートのことで打ち合わせているようだ。平手はダイナミックな動きで同じ振りを何度も何度も繰り返している。カメラの回っていないところでも全力で腕を振り回し、なりふり構わず踊るその姿には、やはりすごみを感じずにはいられない。

そして本番、そのパフォーマンスは言うまでもなく素晴らしいものになった。是非、オンエアを期待していただきたい。

スタジオライブ4 “不協和音”

©NHK

そしていよいよ、新曲“不協和音”の収録。新しい青い制服を纏った彼女たちは、スタジオに入るとまず念入りに振り付けの練習を始める。パフォーマンスし慣れている今までの3曲とは違い、話し合いながらパフォーマンスの型を固めている。メンバー同士互いに振りを見せ合いチェックしている。その一部だけでも今回の楽曲が最高にクールであることが伝わってきて、期待値はどんどん上がっていく。

そして一度、一曲を通してダンスの確認が行われた。もちろんこれが初見だったが、例えるならまるで全員でひとつの戦闘機のような団結感と攻撃力を感じさせるパフォーマンスだった。欅坂46史上最も激しいダンスと意志の強い楽曲に仕上がっており、リハではその激しさのあまり平手のヘッドセットが何度も外れていた。

一度休憩を挟むが、菅井と長濱ねるはスタジオに残ったままダンスを合わせている。そんな風にこの日1番の緊張感がスタジオ内に立ち込める一方で、織田奈那が激しいダンスの振りをわざとデフォルメして踊っていて、そのあまりにコミカルな動きに周りのメンバーが爆笑をするという(とくに志田愛佳は大爆笑していた)微笑ましい姿も見られた。

昼から始まった撮影だが、今はもうすっかり夜だ。半日、パフォーマンスと準備を繰り返し、さすがに疲労も感じているだろうが、それでも集中力と無邪気さを絶やさないメリハリのある態度で撮影に臨み続けている。

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そして本番。鬼気迫る、今の彼女たちの全てを出し切ったパフォーマンスを見せてくれた。カットの声がかかった後は、さすがに今にも倒れてしまいそうな脱力感が感じられたが、曲中のメンバーの表情は本当に切実で、強く、美しかった。そして、欅坂46のストイックさを身を以て感じた密着取材は終わりを迎えたのだった。

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この収録の模様は2017年4月6日(木)放送のNHK『SONGS』でオンエアされる。彼女たちの今を、そして是非とも新曲のパフォーマンスを見逃さないでほしい。

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