まるでロックバンドのようなライブ。いや最近のロックバンドのアリーナライブなら映像は必須だが、それすら一切ない。リナ・サワヤマ本人とドラマーとギタリストとダンサーが2人、その5人の肉体性とエモーションだけで観客を圧倒する、凄まじい90分間だった。
母国日本で、しかもキャリア最大のキャパの会場で6000人を前にしたリナ・サワヤマは嬉しそうで、宇多田ヒカルのFirst Loveのカバー（このクオリティーも凄かった）も披露して、「今日は地獄の花金だー！」と叫んでThis Hellを歌ったり、サマソニの時よりもさらにテンションアップしていた。
ロックが復活してきたと言われているが、今日のリナ・サワヤマにこそそれを最も感じた。（山崎洋一郎）