峯田和伸の連続ドラマ初主演作『奇跡の人』、NHK BSプレミアムにて、4月24日（日）22:00から放送スタート。
相手役は、13年前の峯田の役者デビュー作である映画『アイデン＆ティティ』で恋人役だった麻生久美子。
観ました、1回目。
今回もすばらしいもんです、役者峯田。
峯田にしか見えないのに、その役にしか見えない。
というの、『アイデン＆ティティ』の試写を観てびっくりした時から、ほんとに、どの作品でも一貫している。変わらない、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の時も、三浦大輔作・演出の舞台『母に欲す』の時も。
なんでだろう。ダメな男の役だからかな。いや、違う。今挙げた3つはそうだけど、『少年メリケンサック』の若い頃のジミーさんも、『色即ぜねれいしょん』のヒゲゴジラも、ダメ男じゃなかったし。あ、でも、『ピース オブ ケイク』の劇団の座長、千葉はダメ男っちゃあダメ男だったか。

ともあれ、今回峯田が演じる亀持一択、これまで彼が演じてきたダメ男たちを集めて煎じて濃くしたみたいなトップクラスのダメ男で、だからなのか、他の理由もあるのか（たぶんある。だってそもそも峯田、「ダメ男だけど全然ダメ男じゃない」とこあるし）、とにかくまあ、やはり、峯田そのもので役そのものです。リアルですばらしい。

河野英裕がプロデュース、そして脚本は岡田惠和、つまり峯田以外も期待度大でしたが、そのあたりも期待以上でした。
このご時世に、すごく挑んでいるし、攻めているドラマだと思った、1回観た時点で。
2回目以降も楽しみです。

NHKプレミアムドラマ『奇跡の人』、公式サイトはこちら。http://www.nhk.or.jp/pd/kiseki/

（兵庫慎司）