トーキング・ヘッズ時代の自分は「暴君のようだった」、解散時の自分の態度にも「後悔している」と、デイヴィッド・バーンが語る。バンドメンバーとの今についても。

トーキング・ヘッズ時代の自分は「暴君のようだった」、解散時の自分の態度にも「後悔している」と、デイヴィッド・バーンが語る。バンドメンバーとの今についても。

昨日、トロント映画祭で『STOP MAKING SENSE』の4Kリストア版がIMAXで世界初上映され、オリジナルメンバー4人が21年ぶりに結集すると発表されたトーキング・ヘッズ
https://rockinon.com/blog/nakamura/207173

現在ブロードウェイでは、大成功した『American Utopia』に続き『Here Lies Love』を上演中のデイヴィッド・バーンだが、なぜか?People誌で、バンドの解散時の自分の態度が良くなかったので「後悔している」、さらにバンドメンバーとの現在の関係性などについても語っている。

●このインタビューによると、

「若い時の自分は、一緒にいて気分が良いタイプの人間ではなかった。例えば、トーキング・ヘッズのライブがある時は、僕はどちらかというと暴君のようだった」。
「後になってもっとリラックスすること、人と良い関係性を築いて、うまくコラボレーションできた方が、僕がみんなに命令するよりも、両者からより多くが引き出せる、ということを学んだけどね」。

●バンドメンバーとは何の話し合いもせず勝手にバンドを去って解散となったことについて。

「結局、終わりは僕が上手く対処できなかったから、醜い事態になってしまった」
「離婚というのは、醜いものでもあるけど」
「でも、自分の対処の仕方については後悔しているんだ。僕は、最良の方法でやったとは言えないと思う。どちらにしても、解散自体は避けられないことではあったわけだけど」

●バンドメンバーとの現在について。

「僕らは今は友好的な関係にあるよ。連絡も取り合っているし。ただ、一緒につるんだりということはないんだけれども」

●今『STOP MAKING SENSE』を観て。

「僕の声は今もまだ良い状態だけど、(映画の中で)背面跳びをする場面があって、『一体どうやってやったんだ?』とは思ったね」
「より幅広い、若い観客が僕らが当時やったことを観てくれたら嬉しい。こういうことを知らなかった、色々な人達が観てくれると期待しているんだ」

●現在71歳だが、引退について。

「退屈してしまうと思うんだ。これまでも十分幸運に恵まれてきたと思うけど、いつだって自分に挑戦したいし、やったことのないことをやりたいから」

『STOP MAKING SENSE』の正式な予告編も公開された。アメリカでは9月末に劇場公開ですでにチケットが発売となった。日本での上映などについて分かったらまたお知らせします。




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