〈フジロック出演〉再出発フー・ファイターズ最新ライブを観た。バンドも観客もテイラー・ホーキンスへの追悼と愛で溢れていた。Boston Calling DAY1

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フー・ファイターズが、テイラー・ホーキンスが亡くなった後初めてとなるツアーを5月24日に開始した。残念ながらそのライブは辿り着く手段が見つからなくて行けなかったのだけど、2日目となる5月26日ボストン・コーリングというフェスでヘッドライナー出演したバンドの最新ライブを観た。

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このライブは、もちろん新ドラマーであるジョシュ・フリーズが加入した再出発フーファイを観る貴重な機会だったのだけど、結果的には、それ以上にテイラー・ホーキンスへの追悼や愛でバンドとファンが結束したような、とんでもなく感動的な場所となった。そもそも去年このライブに出演するはずだったのだけど、テイラーが亡くなってキャンセルとなったのだ。なので、ここからの再出発は感慨深いものとなった。


フェスの会場であるハーバード大の複合スポーツ施設に到着したら、テイラー・ホーキンスのTシャツを着た人達がすでにたくさん。

聞いたら、実際にLAの追悼ライブに行ったというファンもいたし、このTシャツだけ買ったという人も多かった。また、自分で作ったという人までいて、それを見ているだけで胸がいっぱいになった。ご覧のように、みんなフーファイのファンであることを誇らし気に思っているように見えたし、何よりみんな笑顔でこの日を楽しもうとしているのが最高だった。

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しかも、ライブでは、なんとテイラーの息子さんのシェーン・ホーキンスも”I”ll Stick Around”でドラムを叩いたのだ。まさか出ると思っていなかったので、これは嬉しい驚きだった。ライブの後半で、デイヴが、「俺が世界一好きなドラマーと次の曲をやろう」と言ってシェーンが登場した。

曲が終わると、「今の観たか? 最高だっただろう。どうか拍手を!」と言った後に、「俺たちも27年前に、あんなサウンドを鳴らしていたんだ」とも語ったので、そこでしんみりもした。

しかし、「ここから数曲みんなでまた一緒(together)やろうぜ」と言った後に、”Best Of You”が続いたのも完璧な流れだった。この日のライブは終始、悲しみを正直に告白しながらそれを吹き飛ばすようなアップテンポの曲がかき鳴らされたりする、というものすごくエモーショナルな流れとなった。

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印象的だったのは、デイヴが、テイラーが亡くなってバンドが経験している葛藤や苦痛などを隠さず語ったこと。そして、彼がこのライブで語りたかったことは大きく2つあったように思う。デイヴもステージで何度か繰り返し語っていたのだけど、

まずは、上でも語っている”together”(みんなで一緒に)ということ。

「みんなの前にこうして立つのもすごく奇妙な感じがしている。でも、みんなで一緒(together) に乗り越えよう。みんなと一緒だったらこれでやっていける、と思えるから」と語っていた。

そしてもうひとつは、”Time Like These”の前にも言ったこと。

「今日はみんな来てくれて本当にありがとう。今は何もかもが変わってしまった。こうやって、みんなの前で曲を演奏することも。なぜなら、曲がこれまでとは違ったまた新たな意味を持ってしまったと思うから。これから演奏する曲は、23年くらい前に書いた曲だ。だけど、毎年新たな意味が生まれてきた。人生を何度も何度も違った意味で言い当ててきたと思うんだ。だから今夜はまた新たな意味のためにみんなで一緒に歌おう。”Time Like These”という曲だ」と語った。

「こんな時こそ、再び生き方を学び
こんな時こそ、再び与える
こんな時こそ、再び愛し方を学ぶんだ」


と繰り返す曲だ。

つまり、テイラーが亡くなって、世界が変わってしまった。そのせいで全てに新たな意味が生まれてしまった。その悲痛な事実を受け入れないといけないということ。そして、テイラーが亡くなった後の苦痛や悲しみから救済される唯一の方法は、1人でそれを抱えるのではなくては、団結し、みんなで一緒に分かち合い、乗り越えるということなんだ、ということだった。それをこの日のライブで彼らは全身全霊で象徴していたと思う。ファンも一体になってそれを受けとめていた。

この「一緒に」というのは、デイヴがパンデミック中にライブの重要性について書いたエッセーの中でも強調していたことだ。
https://rockinon.com/blog/nakamura/193950

実際に、パンデミックの後に、最初にアメリカでライブを再開したバンドもフーファイであり、その時に聴いた「こんな時こそ」というのも、それは違った意味で響いた。そこに、テイラーが亡くなったことで、悲しいかなまた新たな意味が生まれしまったわけだ。

ライブの中頃では、バンドメンバーを紹介し、新ドラマーのジョシュ・フリーズを紹介した。「俺の友達がドラムを叩いてくれているんだけど、彼がいなかったら今日はライブができなかった。ドラムはジョシュ・フリーズだ。彼には本当に感謝しているんだ」と語ると、大歓声が上がった。そして続けて、

「さっきも言ったけど、俺たちの曲は25年前とか、ずいぶん前に書いたものが多い。でも、人生で何かが起こる度に、そこにまた新たな意味が生まれた。だから曲を書いた時とはまた別のものになったりする。

俺はいつも俺たちが歌った時に、観客も一緒に歌ってくれるのが大好きなんだ。ステージにいるのは俺たちで、君たちはそちら側にいるわけだけど、でも、俺の中では、俺たちの間には何のバリアもないと思っている。だから今夜もみんなでこの曲を一緒に歌おう。”My Hero”っていう曲だ」と、

デイヴのギターが哀愁を帯びて響き、デイヴが歌い出すと早速大合唱となった。しかも、バンドが加わる前に、キーボードのなんとも言えない悲しいアレンジも入った。そこからフルバンドになり、デイヴが「ここからはみんなで大合唱だ。いいか!ワーーー!!」と続いてサビを歌った。なんとも泣けるドラマチックな展開がこの日は多かった。この曲の終わりも、キーボードが悲しく響くこれまでにないアレンジになっていた。

そして、デイヴの娘さんのバイオレットも父と”Shame Shame”と”Rope”で共演。この日もうひとつテーマがあったとすると、それは家族だ。バンドが家族であるということ。それからフーファイのコミュニティも家族であるということ。

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それに続く”Cold Day in the Sun”ではそれを語るのも辛そうだったけど、
https://youtu.be/x1qw_JFAPXM

「俺たちのバンドっていうのは、本当に家族も同然なんだ。もう長年一緒に過ごしてきたわけだし。本当にお互いを愛してる。だから今夜は全メンバーの家族がここに来ているんだ。これを俺たちは、全員で一緒に乗り越えないなくちゃいけないから。この曲はこの間も演奏してみたんだ。初めて。それを今夜もまたやってみたいと思う。テイラーの家族のためにやりたいと思う。そしてテイラーのためにもやりたい思う。だってこの曲はこれまでは(テイラーと)一緒に歌ってきた曲だから。”Cold Day in the Sun”という曲だ」

と、テイラーが作った曲をソロで演奏した。

そしてその後に、シェーン・ホーキンスが登場でますます家族が強調。

続いて、”Best Of You”では観客がデイヴに代わって「オーオーオー」を合唱。間奏では、ジョシュのドラムが激しくなればなるほど、彼と向き合ってデイヴが鳴らすギターが泣いてるように響いたので、なんとも言えなかった。

しかしこの日は、しんみりとなってしまったかと思うと次は速攻の曲で気持ちを盛り上げるということが多かったように思う。それに続いたのは”Monkey Wrench”。

続く”Aurora”は、「これはバンドにとってすごく特別な曲なんだ。テイラーが一番好きだった曲だから」と紹介するので、またじんとなる。フーファイの曲の中では他の曲にない透明感がある美しい曲だ。これが一番好きだったテイラーについて思わずにはいられない。

そして最後の曲を演奏する前に、

「俺たちのファンはもう知ってると思うけど、俺たちはアンコールはやらないんだ。ステージから降りてまた戻ってくるやつはね。時間が来るまで演奏し続ける。ただ、その前に言っておきたいことがある。俺たち全員一人一人が、今日ここに立つってことはすごく大変なことだった。だけど、みんなが来てくれなかったら俺たちはここには立っていなかった。だから今日はみんな一緒に、ライブが実現して本当に嬉しく思っている。それから、ステージに立っている俺たちみんなが大家族であるのと同様に、みんなも俺たちの家族なんだ、と思ってもらえたら嬉しい。

何年間も、俺たちはこの曲を演奏してきた。さよならって言う代わりに。だって永遠に別れなんて来なければ良いと思っているから。だから、そんなことを言う代わりに、俺たちはこう歌う」

と言って、”Everlong”のギターが始まると、もう涙目。これこそ、本当にファンなら何度も聴いてきた言葉、流れなわけだが、この日ばかりは本当に新たな意味を持ってしまった瞬間だ。

「もし全てが永遠にリアルに感じらることがあったなら
何かがこれだけ最高だと思えることがあるなら」


彼が離婚した時に書いた歌詞が、彼が言うように、違う意味になってこの日は響いていた。

ライブは2時間強。演奏し終わるとデイヴが天を仰ぎ手を合わせていたのが忘れない。デイヴはライブではいつもカート・コバーンと亡くなった彼の親友のことを思うと言っていたけど、この日は、さらにテイラーのことも思っていたはずだから。

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最後はみんなで一緒に肩を組んでお辞儀をして、再出発フーファイのフェスデビューが終わった。

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しんみり感動的だったことの方ばかりを書いてしまったけど、何も知らないで観た人達にとっては、激しいロックンロールショーとしても響いたはずだ。

さらに、最初の曲はすでに、”Rescued”で完全に新作モードだった。デイヴさんのギターがいつも青いのに白だったのも、最新作モードだったのだと思う。この日は、”Under You”もパフォーマンスされた。

また2曲目”No Son of Mine”でのジョシュの高速連打に新ドラマーの特徴が象徴されていたようにも思うし、この後のライブでは、彼がツアーした NINの”March of the Pigs”を演奏したのも納得だ。
https://youtu.be/wlNN6OZtLuU

ベテランで技術力も高くさらにもともと友人だったと言うこともあり、当然のように馴染んでいた。フジロックに行く頃までには完全にバンドと一体化していると思う。
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グッズはこんな感じだった。キャップが個人的にはカッコいいと思った。
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セットリスト
Rescued
Walk
No Son of Mine (with Black Sabbath “Paranoid” riff)
Learn to Fly
This Is a Call
Times Like These
Under You
The Pretender
The Sky Is a Neighborhood
Breakout
My Hero
All My Life
Shame Shame (with Violet Grohl, with Van Halen “Ain’t Talkin’ ‘bout Love” riff)
Rope (with Violet Grohl)
Cold Day in the Sun
I’ll Stick Around (with Oliver Shane Hawkins)
Best of You
Monkey Wrench
Aurora
Everlong

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ファンは全年齢層の人達が集まっていて、親子連れが多かったのも印象的だった。

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バンドは、新作『But Here We Are』から3曲目となるシングル”The Teacher”のMVを発表した。これが10分もの大作であり、これまでに聴いたこともないようなフーファイの曲だ。

ここで歌われているのが、また「さよなら」についてだ。
「あなたは息の仕方は教えてくれたけど
さよならの言い方は教えてくれなかった」
と歌い、最後にノイズの中で
「グッドバイ」と歌い続ける。

MVには、子供の頃からの生涯が走馬灯のように映し出されているのが印象的。

この曲を聴いて思ったけど、ここまで発表された新曲がそれぞれサウンドが違うように、この日のライブも、高速連打で、ギターをかき鳴らすサウンドの曲もあれば、いつもより曲が泣きメロに聴こえる時もあれば、全員で合唱する時もあれば、手拍子する時もあれば、その時の気持ちを正直に語り、感情をそのまま出すように演奏されていたのが印象的だった。今回のアルバムも全体としてそういう内容になっているのかもしれない。

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なんとフーファイは、その新作を朝日とともにリスニングパーティーというとんでもない企画を発表した。NYは朝4時集合だ。早い者勝ちで、埋まったら終わりというのが恐ろしいけど、行ってみたいと思う。このアルバムとともに新たな日を迎えるという発想が素敵だと思う。
https://foofighters.com/but-here-we-are-at-sunrise/



フー・ファイターズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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