ニール・ヤングも登場。80年代に監督&主演した作品の新カット版。トロント映画祭その5

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トロント映画祭に行くとお目にかかる機会の多いニール・ヤング。

今年は、彼が1982年に公開した『Human Highway』という作品のディレクーズ・カット版が上映された。

今作は、ニール・ヤングが、監督&主演している作品で、公開された当時は上映されることがあまりになかったという映画。ブートレグなどで観ていたファンもいたかもしれない。コメディ・ミュージカルと言える作品で、当時の社会的問題だった、核問題について取り扱った内容だ。デニス・ホッパー他、DEVOも出演している。制作から30年以上経っているが、今の問題にも通じるのでそれが公開された理由だったのかもしれない。

DEVO出演の映像はこちら。
http://vimeo.com/103485326

また30年前のニール・ヤング出演の映像はこちら。念のため緑のボーダーを着ているのが彼ですが、ルックスからしてすでに笑えます。
http://vimeo.com/103485502

上映後にQ&Aがあり、ニール・ヤングが作品についていくつかの質問に答えた。

●オリジナルと今回のディレクターズ・カットの違い。
「オリジナルとはかなり違うんだ。オリジナルは、わざとすごくスロウな展開にしてあった。僕はゴダールの大ファンで、彼の長回しのシーンが大好きだったからね。だから自分の作品もすごくスロウに作ったんだ。自分としては、アホな人達が、すごくゆっくりと話しているのはすごい面白いと思ったんだけど、他の人は誰もそう思わなかったみたいなんだよね(笑)」

●テーマが今の時代にも通じることについて。
「この映画は、自己満足について描いた作品だったんだ。人々がどのように物事を見るのかについて」「この映画を特に核兵器について描いた作品だとは思っていない。それよりも、人々が何も疑問視しないで、そこにあって当たり前に生活してしまっているものについて。今は、しっかりとそれについて、発言していく時だと思ったんだ」

DEVOのジェラルド・キャセールも参加。
「僕らはまだデビューしたばかりだったんだけど、この映画によって人生が変わったんだ。まだビデオを3本しか作っていないような時だったんだけど、突然ニール・ヤングが僕らを見付けてくれて、僕らを気に入ってくれて、彼に会うことができたた。彼のアルバムを聴いて育ってきたような人間だったのにね」

また今作には、ケヴィン・コスナーも参加していたという。
なんと、セットの雑用係をやっていたのだそうだ。毎日セットに来ていたそう。

のちに、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』で、ニール・ヤングにバイソンを借りたのはその縁でしょうか。
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