アルカラ、新たな最強のライヴバンド!

アルカラ、新たな最強のライヴバンド!

凄いライヴを観た。
アルカラのワンマンライヴ@渋谷O-WEST。

言い過ぎか…?とも思ったが、それでもやっぱり言おうと思う。
アルカラは、これからきっと、最強のバンドになる。
「変」な部分だらけなのに、圧倒的な「王道感」が全体をぶち抜く、むちゃくちゃ爽快な楽曲とパフォーマンス。こんなにポップでタフなバンド、なかなかいないと思う。

ギターロックを軸に、J-POPもパンクも昭和歌謡もジャズも四つ打ちも転調もなんでもござれなジャンクなセンスで自由奔放なサウンドを描きつつ、
おおよそ普通のロックバンドではありえない「授業参観」などをテーマに一曲作ってしまう(しかもユーモアと悲哀たっぷりの名曲)という手の付けられなさ。
そして何よりフロントマン稲村太佑の時に奇態で、時に堂々たる熱血のパフォーマンスが凄い。
裸足でステージを飛び回り、パワフルな歌声を響かせつつ、
突然ステージからはけたなあ…と思ったら、セクシーなダンサーのお姉さん2人をちゃっかり従え舞い戻り、しかも自分は花柄のワンピース姿で観客にパンチラしながら相川七瀬の“夢見る少女じゃいられない”を熱唱……
かと思えば、まっすぐで熱い言葉を観客に投げ掛けたりする。
でもその全てが「意味不明」ではなく、なんだかとても真っ当なのだ。
一見ひねくれていて攻撃的で変態的。
だけどその奥にある純情を、無防備なほどさらけ出してしまうのが、このバンドの最大の魅力だと思う。
しょーもなさや照れ隠しの向こうから、切実さや、優しさや、悲しみが、抑え切れずにメロディや言葉の端々に乗って鮮やかに溢れ出まくっている。
クソ真面目で痛快。
自分たちのロックを120%観客に届けようとする正しさに、観ていて胸が熱くなった。

7月13日にはニューアルバム『こっちを見ている』をリリース。バンドが確実に新たなステージに上る快作。
6月末発売のJAPANでインタヴュー掲載します。(福島)
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