平井大 | COUNTDOWN JAPAN 16/17 | クイックレポート

ASTRO ARENA 12/28 13:55

海と音楽をこよなく愛する男のラブ＆ピース

魔法少女になり隊が作り上げた狂騒のASTRO ARENAの空気をガラリと変えたのは、COUNTDOWN JAPAN初登場となる平井大。テンガロンハットをかぶり、カウボーイのようなウェスタン風の衣装に身を包んだ平井は、ひとりウクレレを片手にボブ・マーリーのカバー”No Woman, No Cry ”を歌い出した。そこから”Slow & Easy”へ突入すると、パーカッションをはじめとするアコースティックなバンドサウンドが加わる。「声を聞かせて」とオーディエンスの歌声を巻き込みながら、ASTRO ARENAにはまるで太陽のきらめきと波音が聴こえるような心地好い空間が広がった。

「COUNTDOWN JAPAN, Are you doing?」。流暢な英語で問いかけた平井。「（今年も）もう楽しいことはこれぐらいじゃないかなと思うので、最後まで楽しんでいってください」。気さくに語りかけると、渋いハーモニカを効かせたイントロから繰り出したのは、エリック・クラプトンのカバー”Change the world”。往年の名曲をリスペクトを込めて届けると、”tonight”に続けて「もうちょっと時間があるし、もう1曲」と言って、最後に”Life is Beautiful”を披露。ウクレレと歌だけという極めてシンプルなサウンドは平井の息遣いすら音楽の一部となって聴こえる。フロアには自然とハンドクラップが湧き起こり、ステージが真っ青な海の色に染まるなか、穏やかなシンガロングとともにライブは幕を閉じた。（秦理絵）