エレカシ、激情の新曲”RAINBOW”初披露! 男涙を堪えた26度目の野音完全レポ!

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2015年9月27日、26度目となる野音ワンマン公演「日比谷野外大音楽堂2015」を行ったエレファントカシマシ。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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エレファントカシマシ毎年恒例、今回で26年連続になる日比谷野音ワンマン。二部構成+アンコール、「ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、フォー」と宮本がカウントしてスタートした“おはよう こんにちは”で一部が始まり、二度目のアンコールが最新シングルの表題曲“愛すべき今日”とファーストアルバムの1曲目 “ファイティングマン”で(つまりもっともあたらしい曲ともっとも古い曲で)締めくくられるまで、トータル29曲・約2時間40分。

一部、頭2曲はメンバー4人+ヒラマミキオ(G)で演奏、そして「今日も素敵なゲストと一緒に」という紹介で、かつてエレカシのサポートを務めたキーボーディスト・細海魚が登場、3曲目“悲しみの果て”から演奏に加わる。4曲目では「20代の頃は、バンドの練習がない時は、みんな会社に行ってたりしてる時に、家で寝転がってることが多かったんですけど、その頃作ったセカンドアルバムの曲を聴いてください」と、“ああ流浪の民よ”をプレイ。5曲目は以前はよくやっていたけど最近ちょっとごぶさただった“誰かのささやき”、続いてはさらにレアな“暮れゆく夕べの空”。「じゃあ隠れた名曲を聴いてください」と始まった“夢のかけら”で石くん(G/石森敏行。太腿丸出しのピチピチ半パン姿)が壮絶なギターソロを聴かせたり、『生活』で細海魚とレコーディングした曲であることを告げて“月の夜”をしっとりと聴かせたり、続いて“自宅にて”なんてまたレアな曲でオーディエンスを驚かせたり、ファンの度肝をぬいた4つ打ちダンスチューン“TEKUMAKUMAYAKON”(最新シングル収録曲)のバンドバージョンを響かせたりした末、エレカシ史上もっともリリース時にファンを困惑させたシングル(と言っていいと思う)“極楽大将生活賛歌”でオーディエンスを沸かせ(なお、歌い終えたあとにご本人、「極楽大将でもなんでもいいから健康に留意して生きていこうぜ!って歌でした」と説明)、“四月の風”で堂々と締めくくった。

第二部は“生きている証”でスタート。“ワインディングロード”を経て、宮本、とてもきれいに輝く月の下で「今日は月出てますか? みんな好きだよな、中秋の名月。そんな日にコンサートができてよかった」と前置きして、“月夜の散歩”と“今宵の月のように”を歌う。2曲とも昨年1月に亡くなった佐久間正英プロデュースの『明日に向かって走れ-月夜の歌-』の曲。“月夜の散歩”を歌い終えた宮本は、「(歌っていたら)佐久間さんのことを思い出しちゃって……」と声を詰まらせた。

最新シングルの3曲目“めんどくせい”では石くんとギターバトルをくり広げ、続く“化ケモノ青年”ではテンション上がりすぎてパイプイス(通称「男イス」)を蹴っ飛ばし、“ズレてる方がいい”“ガストロンジャー”をすさまじい勢いで歌い終えたと思ったら、ニューアルバムが11月18日に出ることと(あと3曲歌を録らないといけないそうです)、そのタイトルが『RAINBOW』であること(曰く「俺が考えたんだ、かっこいいだろ!」)を発表する。そしてそのタイトルチューン“RAINBOW”を披露。シャープでラウドでアッパーで、ヒリヒリ感に満ちた曲だった。そして、曲の後半で宮本が「サイ、サイ、サイ!」と叫んだり、不思議な動きを見せたりした(床に這いつくばったりしてた)“生命賛歌”で、第二部終了。

アンコールは2回。1回目ではおなじみ“星の降るような夜に”に続いて“友達がいるのさ”を披露。2回目には「駆けつけてくれました!」(宮本)と、蔦谷好位置(Key)が登場。彼がサポートを務めるSuperflyの東京国際フォーラムAのライヴ、17時開演だったので、本当に、終わってダッシュで駆けつけたようです。彼も加わって、最初に書いたように最新シングル“愛すべき今日”、そして“ファイティングマン”で、全編が終わった。

エレファントカシマシとファンにとって、日比谷野音は特別な場所だ。多くのバンドにとって会場自体がマジックを持つ特別な場所、それが日比谷野音だが、その中でもエレカシはダントツだと思う。そのマジックが存分に発揮された、しかしそのマジックに決して頼らないパフォーマンスを堪能させてくれた、素晴らしいライヴだった。新しい曲も古い曲も、代表曲もレアな曲もいっぱい聴かせてくれたライヴだったが、たとえば下のセットリストと、9月23日にリリースされたばかりの映像作品『エレファントカシマシ 新春ライブ2015 日本武道館』のセットリストを見比べてほしい。同じく「新しい曲も古い曲も代表曲もレアな曲もいっぱい」なのに、全然メニューが違う。

すごい、としか言いようがない。というか、本人たち、大変だと思う。アルバム21枚も出てるんだからそういうもんでしょ、いい曲いっぱいあるでしょ、と言われそうだが、しかし、普通これくらいキャリアの長いバンドって、「これは必ずやる」という代表曲が決まっていて、それを入れ替えたり順番を変えたりした上に新しい曲を加えてライヴを構成することが多いと思う。でもエレカシの場合、少なくともこの日比谷野音と新春コンサートは、「ずいぶんやってない曲」が大量に入ってくるのが普通になっている、いつからか。

なお、ライヴ終了後に公式サイトで、アルバムのリリースの発表と同時に、そのリリースツアーの後に恒例の新春コンサートを行うことも発表された。2016年1月4日・5日、東京国際フォーラム ホールA、10日・11日、大阪フェスティバルホール。そちらも楽しみです。もちろん、アルバムとそのツアーも楽しみです。(兵庫慎司)

●セットリスト

1 おはよう こんにちは
2 ドビッシャー男
3 悲しみの果て
4 ああ流浪の民よ
5 誰かのささやき
6 暮れゆく夕べの空
7 夢のかけら
8 月の夜
9 自宅にて
10 待つ男
11 TEKUMAKUMAYAKON
12 星の砂
13 珍奇男
14 極楽大将生活賛歌
15 四月の風

16 生きている証
17 ワインディングロード
18 月夜の散歩
19 今宵の月のように
20 めんどくせい
21 化ケモノ青年
22 ズレてる方がいい
23 ガストロンジャー
24 RAINBOW
25 生命賛歌

(encore1)
26 星の降るような夜に
27 友だちがいるのさ
(encore2)
28 愛すべき今日
29ファイティングマン

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