ジミー・ペイジ、『フィジカル・グラフィティ』のレコーディングや未発表音源を語る

  • ジミー・ペイジ、『フィジカル・グラフィティ』のレコーディングや未発表音源を語る
  • ジミー・ペイジ、『フィジカル・グラフィティ』のレコーディングや未発表音源を語る - 1975年作『フィジカル・グラフィティ』

    1975年作『フィジカル・グラフィティ』

  • ジミー・ペイジ、『フィジカル・グラフィティ』のレコーディングや未発表音源を語る
  • ジミー・ペイジ、『フィジカル・グラフィティ』のレコーディングや未発表音源を語る - 1975年作『フィジカル・グラフィティ』

本日2月25日(水)に『フィジカル・グラフィティ』のリマスタリング再発盤をリリースするレッド・ツェッペリンだが、ジミー・ペイジは当時のレコーディングの様子やボーナス音源となっているコンパニオン・ディスクの内容についてローリング・ストーン誌に語っている。

ジミーは『フィジカル・グラフィティ』では、一部以前から持ち越された楽曲の音源のほか、ヘッドリィ・グランジという『Ⅳ』のレコーディングを行った館で新たにレコーディングを行っているが、『Ⅳ』での成果を考えるとヘッドリィ・グランジに戻ることが楽しみでしようがなかったと語っていて、その時の心境を次のように説明している。

「建物のメインホールを使って"レヴィー・ブレイクス"のドラムを録った時のことをよく憶えててね。それとどこからともなく生まれた曲もあったからね、たとえば、『Ⅳ』では"ロックン・ロール"がそうやって書かれて、『フィジカル・グラフィティ』では"トランプルド・アンダー・フット"も同じようにどこからともなく書けた曲で、あるリフから始まってどんどん書けちゃったんだよ。だから、基本的にヘッドリィ・グランジに向かう時にはもう音楽的によだれを垂らしてる状態だったね。ぼくが温めていた題材やほかのみんなが持っていたアイディアすべてに、全員が集まって取りかかっていくということが楽しみでしようがなかったんだ」

また、今回のコンパニオン・ディスクに収録され、"イン・ザ・ライト"の原曲となっている"エヴリバディ・メイクス・イット・スルー"がかなり内容や様相の異なる曲となっていて驚いたという問いに次のように語っている。

「このヴァージョンはいろんなリフのアイディアのコンビネーションとなっていて、そうしたアイディアをもとに構築されているものなんだよ。この時点では、つまり、"エヴリバディ・メイクス・イット・スルー"の時点ではロバート(・プラント)は参考用にガイド・ヴォーカルを歌っているんだ。また、イントロとなってるうねりみたいなサウンドもまだこの時点ではないんだね。でも、このうねりサウンドは最初から使うことになってて、最終ヴァージョンではギターを弓で弾いていろんな音を出していって、そこへジョン・ポール・ジョーンズが奇跡かと思わせるパートをいきなりシンセで弾き出してそれが"イン・ザ・ライト"のオープニングとなるわけだよ。そこへロバートがあの塊のようなヴォーカルを振り絞って、ぼくにはこれがずっとブルガリア声楽のように思えてならないんだよね。個々の貢献がこうやって投じられていたことがよくわかるんだよ。こうしたボーナス音源については、スタジオ・ヴァージョンの方が優れたものなんだけど、ほかのこうしたさまざまなヴァージョンはやっぱりものすごくね、重要な関心を集めるものだとぼくは思うんだよね」

また、ジョン・ポール・ジョーンズが"イン・ザ・ライト"はライヴで再現できないため生演奏を試みたことがなかったとかつて発言していることについては、次のように補足している。

「できたかもしれないよ。でも、あの時点ではまだシンセサイザーが単音的だったことを考えての発言かもしれないね。ただ、その後の話だったら、たとえば77年くらいのツアーだったら、やれたかもしれないよ。あるいはO2でやった時のライヴでもやるべきだったかもしれないね、今のシンセサイザーはもっと完成されたものだとぼくもわかってるし。だけど、この曲はあの時の方程式には出てこなかったんだ。たたき台に上げることもしなかったからね」

また、自身のソロ・プロジェクトについては次のように語っている。

「なにかに取り組んでみるつもりで、いずれそれはアルバムという形でリリースされることになると思うよ。いずれはっきりしてくると思うし、どういうプロジェクトになるにせよ、とにかくやる気なんだよ。ただ、ぼくがこれまで試みてきた領域を考えてもらえば、特にギターについてだけど、アコースティックだろうがエレクトリックだろうが、ぼくがこれまで試みてきたさまざまなアプローチのすべての延長にあるものになっていくだろうし、そういうものなんだよ。だから、アコースティックだけにはならないし、エレクトリックだけにもならないし、ぼくの持てるものをすべて集めたものになると思うよ」
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