アビイ・ロード・スタジオ、数億円かけて最新式機材を導入する改修へ

アビイ・ロード・スタジオ、数億円かけて最新式機材を導入する改修へ

ザ・ビートルズがその作品の大半を制作したことで知られるロンドンのアビイ・ロード・スタジオが数百万ポンド(数億円)もの資金をかけて施設を刷新するという。

今回の改修プロジェクトでスタジオには最新式の機材が導入されるということで、目的はより多くのポップ・アーティストの要望に応えることと、映画スコアの制作作業をしやすくするためだとザ・テレグラフ紙が伝えている。特に映画スコア制作用にはサラウンドサウンド・システムの音源を制作するためのドルビー・アトモス・システムも導入することになるという。このシステムでは「6台のスピーカーを備え、128トラックを操作できる規格になっていて、鳴らしている音がスピーカーからではなく、そのスタジオの中から発生しているとしか思えないような錯覚に捉われる」ほどの迫真の音になるという。

改修工事は来年には完成するというが、スタジオが文化財としても認定されているため、まずは当局の認可が必要になるという。今回の計画についてはEMIの吸収合併の後、親会社となっているイギリスのユニバーサル・ミュージック代表のルシアン・グレンジも先週承認している。

昨年の11月にはビートルズの『アビイ・ロード』ジャケット用写真の未使用分がブルームズベリー・オークションに出品され、18万ポンド(約3290万円)で落札されている。撮影は1969年8月8日にイアン・マクミランによって行われ、ビートルズはわずか10分の撮影で例の横断歩道を3往復し、全6ショットが撮られることになった。今回の写真の売却についてブルームズベリー・オークションのサラ・ウィーラーは次のように語っていた。

「今回の写真はオークションでも大変な人気となりました。わずかな時間ではありましたが、今回の写真を世の中にお見せすることができてとてもよかったと思っていますし、本日ふさわしい価格をつけることになって大変喜ばしく思っています」

写真は海外からの買主が電話で競り落としたとのことだが、当初落札予想価格は5万ポンド(約915万円)から7万ポンド(約1280万円)と見込まれていた。アビイ・ロードではビートルズのほか、ピンク・フロイド、ケイト・ブッシュ、アラン・パーソンズ・プロジェクト、デュラン・デュラン、レディオヘッド、ブラー、オアシス、エリオット・スミス、ビッフィ・クライロらがレコーディングを行ってきたことで知られている。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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