ノエル、他人に曲を書いてもらっているミュージシャンが音楽をダメにすると語る

ノエル、他人に曲を書いてもらっているミュージシャンが音楽をダメにすると語る

2月に新作『チェイシング・イエスタデイ』をリリースするノエル・ギャラガーは、ソングライター・チームに作曲を助けてもらっているようなミュージシャンは音楽をダメにしていると語っている。

BBCラジオの番組『マスター・テープス』の取材に応えたノエルは話題が作曲のことに及ぶと、最近のソングライティングのあり方について批判的に次のように語っている。

「俺たちが今生きている時代は、9割方の人がもう自分じゃ曲を書かなくなっているような時代で、だけどアイチューンズやインターネットで作品を出していて誰もジャケットのクレジットで本当は誰が曲を書いていてアレンジをしているのかってことを読まなくなってるから、そんなことでも逃げおおせられるんだよね」

さらに他人のために曲を書くつもりなどないと次のようにも語っている。

「何度かそういう機会があってお願いされたことはあるんだけど、そういうことを言い出す人って結局ただの見世物なんだなって思うんだよね。自分のものがなかったらさ、自分なんかないじゃん。誰かのために芸を披露してる見世物のアシカと同じだよ。そりゃあ俺だってザ・ケミカル・ブラザーズと曲を書いたりもしてるけど、でも、他人のために曲を書いたことはないし、他人に俺用の曲を書いてくれなんてことを頼むような神経も持ち合わせてないね。てめーで曲書けよ、俺にお願いしてんじゃねーよって感じだよ」

「今はそういうのがまかり通ってて、みんなやってることだって俺もわかってるけど、でも、それが音楽をダメにしてるんだぜ。一度(イギリスでの最優秀楽曲を表彰する)アイヴァー・ノヴェロ賞授賞式に出席した時なんか、これ冗談じゃなくてマジでだけど、最優秀楽曲賞で受賞してるやつが9人いたんだから。受賞者を読み上げるのにあれこれ名前を言い連ねて、その全員が立ち上がってスピーチをぶつわけだ。名前を読み上げる方が曲より長いってんだよ」

さらに自曲をカヴァーされたらどう思うかという問いには次のように答えている。

「"イフ・アイ・ハッド・ア・ガン"を誰か歌いたいっていうんであれば、たとえば、ワン・ダイレクションなんかにはぜひ歌ってもらいたいね。けれども、俺と同じように曲を歌えるわけがないよね、だって俺には一行一行なにを意味しているのかよくわかっているし、どういう女について書かれた曲なのかもよくわかってるんだし、でもまあ、もしテイラー・スウィフトが歌ってみたいっていうんだったら、ぜひやってもらいたいところだよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2014


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