カート・コバーンの初の公式ドキュメンタリー『Montage of Heck』、来年公開に
2014.11.28 11:35
ニルヴァーナのカート・コバーンを追った新しいドキュメンタリーが来年公開されることが明らかになっている。
このドキュメンタリー『Montage of Heck』はブレット・モーゲン監督によるもので来年アメリカのHBO局で初公開を予定していて、ドキュメンタリー作品としては初のオフィシャル作品になるとピッチフォークが伝えている。また、娘のフランシス・ビーン・コバーンがエグゼキュティヴ・プロデューサーとして参加しているという。
モーゲン監督は作品についてこの作品がすでに8年間製作を準備してきたと次のように語っている。
「ぼくがこの作品に取りかかったのは8年前のことなんだよ。たいていの人がそう思うように、製作を始めた時点では発掘できる生の資料なんてごく限られたものだろうと思ってたんだ。けれども、カートのアーカイヴの蓋を開けてみたら、200時間以上の未発表音源と映像、油絵や彫刻など多数の芸術作品、膨大な量の未発表ホーム・ムーヴィー類、4千ページ以上のノートやメモもみつかって、そのおかげでメディアには滅多に自分を晒すことのなかったアーティストの、素顔を描くことができたんだよ」
なお、作品のタイトル『Montage of Heck』はカートが19歳の頃に制作したミックス・テープのタイトルを流用したものだという。かつてカートと交際したトレイシー・マランダーは今月に入ってからネットでも出回ったこのテープについて次のようにザ・ガーディアン紙に語っている。
「カートはレコードのほか、テレビ放送とか、自分で録りためていたいろんなサウンドを使ってあのテープを作ってたんだけど。全部アバディーンに住んでた頃に作ったんじゃないかな。結構、時間がかかったように思うけど」
カートの周囲の人物同様、自身もテープのコピーを貰っていたトレイシーはカートは大麻でラリった状態でテープを制作したのかもしれないと語っていて、聴き直す時にはいつも大麻をキメていたと振り返っている。
「いつもラリった時か幻覚剤をキメてた時にカートは聴き直してたっけな。そういう状態で聴くとトリップする人が多かったの」
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