ジミー・ペイジ、ジョン・ボーナムの死後レッド・ツェッペリンが解散した理由を明かす

ジミー・ペイジ、ジョン・ボーナムの死後レッド・ツェッペリンが解散した理由を明かす - pic by Bob Gruenpic by Bob Gruen

本日10月29日にロック史でも最も有名だとされるアルバムの一つ、1971年の『Ⅳ』や73年の『聖なる館』をリマスタリング再発したレッド・ツェッペリンだが、ジミー・ペイジは1980年にジョン・ボーナムが急死した際にバンドを継続させなかった理由を語っている。ローリング・ストーン誌との取材に応えてジミーは次のように説明している。

「レッド・ツェッペリンは企業体じゃなかったんだよ。レッド・ツェッペリンとは心の出来事だったんだ。ぼくたちひとりひとりが総体としてのバンドにとってとても重要な存在だったんだ。ぼくとしては、もしあの時いなくなったのがぼくだったとしたら、やっぱりほかのみんなも同じような結論を出していたはずだと考えたいものだよ。それにやったところで、どうやればよかったというのだろうとも思うよ。誰かの仕事をこっちから作り出すとでもいうの? 『きみにはこれこれこういうことを、こういう形でやってもらいたいんだ』って。それは誠実なバンドのやり方じゃないよ」

「(再結成についても)うまくいかなかった試みが何度かあったんだ。急いでやろうとしちゃったばっかりにね。だから、(2007年のO2での)再結成ライヴはあれほどの決意をもってやらなければならなかったわけで、ジェイソン(・ボーナム)が新参者ではなくてバンドの一員だと思えるまでできるだけリハーサルを重ねたんだよ。ジェイソンが引き受けた荷は大きかったけど、ぼくたちはジェイソンにそれを完全に全うしてもらわなくちゃならなかったんだ」

なお、ジェイソンはロバート・プラントが再結成を続けたくなかった理由として父ジョンへの思いが関係していると次のように2012年に語っている。

「ロバートは『やりたくない』とだだをこねてるだけじゃなくて、ほかにも事情があったんだよ。ロバートに俺はこう言われたんだよ、『ジェイソン、きみがどれだけ最高にドラムが叩けるかどうかという問題じゃないんだよ。ぼくはきみのことが大好きだし、きみのドラムはまったくもってとんでもないよ。でも、レッド・ツェッペリンのドラマーはジョンだったわけで、ジョンはぼくとジミーとジョン・ポール・ジョーンズの一部になってたんだよ。ぼくたちはなにかとてもとても、かけがえのないものを分かち合っていたんだ。ぼくはね、ジョンがもはやいないのに、あの魔法を再び生み出そうとしてみることについて考えてみるだけでも息が苦しくなってくることが今でも時々あるんだ。ジョンはぼくの本当に大切な親友で、今でも毎日会いたいと思っている人なんだよ』ってね」

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