キース・リチャーズ、チャック・ベリーにビデオ祝辞を寄せる

キース・リチャーズ、チャック・ベリーにビデオ祝辞を寄せる

音楽に大きく貢献したコンテンポラリー・ミュージシャンとクラシックのミュージシャンを表彰するスウェーデンのポーラー音楽賞に今年の受賞者としてチャック・ベリーが決定し、ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズがこれを祝っている。

授賞式は8月26日にストックホルムで行われたが、87歳のチャックは出席がかなわず、代理としてニック・ロウのロックパイルのギタリストで、ソロとしても有名なデイヴ・エドモンズが受賞の代理を務めたという。

また、チャックの信奉者として有名なキース・リチャーズも式には駆けつけられなかったが、次のようなビデオの祝辞を会場に寄せたという。

「チャック・ベリーはラジオの中から俺に飛びかかって来たようなもんさ。それ以後、基本的に俺はチャック・ベリーを食べて、チャック・ベリーを呼吸して育ったんだよ。俺の栄養分となっただけでなく、ギターを練習しながらどうやったらこんなオールラウンドな演奏ができるのかと解き明かそうとしていた頃にはもう何年も俺にとってチャック・ベリーは俺が呼吸する空気のようなものだったんだ。素晴らしい歌い手で、かつ素晴らしいギタリストで、かつ素晴らしいショーマンだったわけだから、すべてが一つになってたわけで、だから、基本的にチャック・ベリーを聴けば、その日はお腹いっぱいになれたもんなんだよ」

なお、キースはチャックが自身の60回目の誕生日を祝ったライヴ・シリーズを追った1987年のドキュメンタリー作品『チャック・ベリー/ヘイル・ヘイル・ロックンロール』にも出演しているが、この時のバック・バンドのリーダーを務めながら、チャックから舞台裏では突っかかられたり謗りを受けたりしたことを次のように1988年に振り返っている。

「ああいうことはすべて引き受けるつもりだったんだ。弾丸を食って鉛玉を噛んで飲み下したということだよ。あのライヴを実現させるためには俺がどんなことでも甘んじて引き受けていくつもりだとあのバンドのみんなに見せられれば、その分、バンドはよくなるってことだからね。それとチャックをまごつかせるためでもあったんだ。チャックは俺のことを挑発しようとしていて、でも、俺はそんな挑発には乗らないよっていう。俺があの時のライヴを辞退してたら、どっちみち誰か代わりにやるやつがいただろうし、そうしたら悔やんでも悔やみきれないからね。俺にとって一生の不覚になってただろうから」

キースのチャックへの祝辞はこちらから。

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