モリッシーのギタリストら、ツアー中止はあくまで前座アーティストの風邪のせいと主張

モリッシーのギタリストら、ツアー中止はあくまで前座アーティストの風邪のせいと主張

前座のクリスティーン・ヤングから風邪をうつされてアメリカ・ツアーを途中からすべて中止にしたというモリッシーだが、モリッシーとクリスティーンの両陣営の泥仕合はいまだ続いているという。

モリッシーは5月からアメリカ・ツアーに乗り出していたものの、6月に入ってから何度か体調を崩してライヴを中止にし、その後療養のため6月10日以降のツアーをすべて中止するに至った。モリッシー側は体調不良の原因としてクリスティーンが「『ひどい風邪』にかかり、この時の症状がモリッシーにうつった」と説明していた。

これに対してクリスティーン側は「わたしは『ひどい風邪』になどかかっていません」「こうした嘘の上塗りに甘んじるつもりはない」「わたしの健康について人に騙られる筋合いはない」と主張。医者にもアレルギー症状だと診断され、その医者の連絡先をモリッシー側に渡していたはずだと反論している。

すると、デヴィッド・ボウイのプロデューサーとして有名で、モリッシーやクリスティーンのプロデューサーも務めたことのあるトニー・ヴィスコンティがフェイスブックでクリスティーンの肩を持つ発言をしたというのだが、これがすでに削除されてしまっている。トニーもそのやりとりの流れは削除したとフェイスブックで公表しているが、そのことわり文の中で、「自分の行いの責任を取ろうとせず、他人にその責任をなすりつけようとするのはいかがなものか」と触れていて、おそらくこうした文脈のモリッシー批判だったものと思われる。

これに対してモリッシーのギタリストを務めているジェシー・トビアスは、マイアミでモリッシーに加えツアー・スタッフの数人までもが風邪で倒れたというのに、その日やはり体調を崩したというクリスティーンが病気ではなかったと主張するのはあまりにも不誠実だと反論。誰から見ても彼女の様子はおかしかったとジェシーは主張し、9年間も前座に指名されてきた恩義を考えたらこんな態度はありえないとクリスティーンを批判している。さらに、トニーがクリスティーンの肩を持ったことを「まるで女子高生の噂話」と片付け、二人について「偽りの友人らと手が切れて大正解!」と締め括っていた。

さらに、やはりモリッシーのギタリストのボズ・ブーラーがコメントしている。ボズはこれまでポルトガルの山中に滞在していてまったくネットに繋がらずこういう流れになっているとは思っていなかったと断りつつも、トニーとクリスティーンの出方にがっかりしたと述べている。また、トニーの発言は断片でしか確認できなくなっているが、とてもショックを受けていて残念に思っているとモリッシーのファン・サイトのトゥルー・トゥ・ユーに報告し、「なんの説明もなしになぜこうした発言をすぐに撤回したのだろうと訝しく思う」ともコメントしている。さらにボズは次のように続けている。

「クリスティーンにはこれまで本当に長い間、ツアーのお供をお願いしてきただけに、その振る舞いには本当に驚かされてしまったし、正直ぼくにはどういうことなのかよくわからないのだ。ただ、自分から火に油を注ぐようなことは決してしたくないにしても、このように言われっぱなしにされるままでいるわけにもいかないのだ」
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