ピート・タウンゼント、ザ・フーの新作用に音源を選別しているところだと語る

ピート・タウンゼント、ザ・フーの新作用に音源を選別しているところだと語る

ザ・フーのピート・タウンゼントはザ・フーとしての新作のリリースを目指したいと明らかにしている。

ビルボード誌の取材に応えてピートはこれまで手元の溜まっている楽曲から選りすぐって新作をリリースするに足る内容になるかどうか確かめていくつもりだと次のように語っている。

「すでに仕上がっているんだけど、まるで整理されていない2万時間分もの音源を今ひっくり返しているところなんだよ。制作中の『Floss』から楽曲を抜き出して、ロジャー(・ダルトリー)に渡して、アルバムを1枚作るのに足りてるかどうか確かめようと思うんだ。時間の無駄に終わることもあるかもしれないけど、俺としてはアルバムが1枚作れたら嬉しいんだけどね」

なお、『Floss』は00年代に入ってピートが取り組んでいるロック・オペラで、老いつつあるロック・スターをテーマにしたものだとピートはこれまで明らかにしているが、一部の作品をザ・フーの作品として発表することもありうるとこれまで語ってきている。

また、ピートはアメリカのテレビのサスペンス・ドラマ『ジ・アメリカンズ』用に楽曲を制作したことが明らかになっている。ドラマはアメリカの首都ワシントンDCの郊外に住むソ連のKGBのスパイでアメリカ人を装っている夫婦の生活を描いたものになっていて、今回ピートが用意した曲は"It Must Be Done"といってドラマ中に使われる。もともと車を尾行するシーンで使われるはずだったが、シーンが編集されてうまく使えなくなってしまったため、「セックスと殺し」のシーンに使われたという。ドラマのこの回は4月20日にアメリカで放送されるが、"It Must Be Done"についてピートは次のように語っている。

「できるだけシンプルな曲にしておきたかったんだよね。このカップルは人生そのものが仕事になってるわけだよね、名誉も得られない仕事で、説明も許されない仕事なんだ。褒賞を受けることもない。嘘を生きているわけじゃないけど、とてもやりにくい生き方だよ。それに誰しもがうまく説明できないものを人生で抱えてるもんだよね。たとえば、俺だったら、なんで俺はザ・フーの一員なんかになってるんだっていうね」

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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